タイは東南アジアの中心に位置し、日本からの旅行者やビジネスマンが多く訪れる国。
日本の物価に比べると安く、親日国でもあるため、日本人にとっては訪れやすい国でもあります。
いざ訪泰が決まった時に、なんとなくタイのイメージがあっても、「実際にタイってどんな国?」と思う方もいらっしゃるかと思います。
そこでこの記事では、タイの基本情報やベストシーズン、治安、食文化などを徹底解説します。
在タイ10年以上の私が、タイ旅行や出張時に気をつけてほしいポイントなども併せてご紹介しますので、ぜひ最後まで読み進めてみてください!
- タイ基本情報
- タイの気候 ベストシーズンは?
- タイでの服装
- タイのコンセントの形状
- タイの通貨
- タイの言語
- タイの治安
- タイの大麻事情
- タイのタバコ事情
- タイのお酒事情
- タイの交通手段
- タイの通信方法
- タイの食文化
- まとめ
タイ基本情報
※表は横にスライド可能です。
タイの気候 ベストシーズンは?
タイの気候の特徴
タイの気候は熱帯モンスーン気候。
そのため、年間を通して半袖・ハーフパンツで過ごせますが、地域や季節によっては肌寒くなる時期があります。
特に、日本の冬の時期にもあたる12月1月にチェンマイなど、タイの北部地方へ行く場合は、夏服では寒い場合がほとんどです。
バンコクに関しては、年間平均気温が29℃前後、湿度は70%以上と高く、高温多湿で一年中蒸し暑いですが、乾期に関しては、気温の上昇が和らぎ、快適に過ごせる日もあります。
タイの気候は3つの季節に分けられる
タイは暑い国、といっても3つの季節に分かれています。
それぞれの季節の特徴をご紹介していきます。
暑季
タイの暑季は3月〜5月。
バンコクに関しては、2月頃からだんだん気温が上昇し、4月のソンクラン頃に気温はマックスになります。
日差しは強烈で、気温が35℃以上の日が続き、体感温度は40℃以上。
この時期の観光はあまりおすすめできません。
観光をする場合は、日焼け対策、日傘や帽子、サングラスなどを用意して、水分補給はしっかりしましょう。熱中症対策が必要な時期です。
雨季
タイの雨季は6月〜10月。
雨季の特徴は突然のスコールに見舞われること。
空が真っ暗になったと思ったら大きな雷、そして土砂降りの雨。
スコールは1時間程度で止む事も多いですが、近年では、雨足は弱まったものの何時間かにわたって降り続くこともしばしば。
最も雨量が多くなる9月10月頃は道路が冠水することも日常茶飯事になってきます。
雨季は最高気温が33℃前後、雨が降った後は涼しくなるのが良い点ですが、雨量が多い9月10月の観光はおすすめしません。
雨が降り出すと、タクシーは捕まえるのがやっと、乗車できても大渋滞。
もし雨季の時期にバンコク旅行に訪れる場合は、BTSスカイトレインやMRT(バンコク・メトロ)などの駅近の宿泊施設を予約するといいでしょう。
乾季
タイの乾季は11月〜2月。
乾季の特徴は、雨がほとんど降らず、最高気温もバンコクに関しては30℃前後、朝晩は涼しく感じる日が多くなります。観光には最も適した時期です。
快適に過ごせる日が多いですが、この時期は雨が降らない分、大気汚染PM2.5に悩まされる時期でもあります。
また、朝晩は薄手の長袖を用意しておくといいでしょう。
タイのベストシーズンは?
タイのベストシーズンは乾季の11月〜2月。
中でも12月1月が最もタイ旅行に適したシーズンです。
次におすすめするのは、まだ雨量の少ない5月〜8月頃といえるでしょう。
逆にタイ旅行で避けた方がいいのは3月4月(ソンクランイベントを楽しむなら別)、9月10月です。
ですが南部のタイ湾側に位置するサムイ島を訪れる場合は、雨季が10月〜1月、乾季が2月〜9月と他の地域とは違うのでその点は気をつけましょう。
タイでの服装
タイでの服装は、基本は夏服でOKですが下記の点に注意しましょう。
寺院観光の時の服装
タイの寺院観光をする時に気をつけておきたいのが服装。
露出の多い服装はNGです。
半袖に長ズボンであれば問題ありませんが、女性であればキャミソールやタンクトップ、膝が出るショートパンツ等、男性であればハーフパンツは避けましょう。
タイの文化を尊重し、マナーを守って観光を楽しみましょう!
乾季の時の服装
乾季にタイを訪れる場合は、朝晩は肌寒い日もありますので、薄手の長袖を用意しておくと便利です。
またこの時期にタイ北部の県を訪れる際は、スウェットくらいの厚みのある長袖も用意した方が無難です。
私は年末年始にタイ北部の県、チェンマイに行くことがあるのですが、その時はバイクをレンタルするので風を切り、寒く感じます。
チェンマイの有名な観光地、山の中にあるドイステープ寺院などに行く時は、さらに気温が冷え込むので、ユニクロのウルトラライトダウンジャケットを着用したりします。
タイは冷房が強い
バンコクのBTSやMRT車内、デパートやレストラン内など、冷房がきつい場合があります。
どの時期にタイを訪れるにしても、羽織れるものを1枚用意しておくと便利です。
タイのコンセントの形状
タイの電圧に関しては、「タイの基本情報」の表で記載した通り、220ボルト。
コンセントの形状は、A・B3・Cの3タイプ。
Aは日本と同じ形状です。
B3とCタイプに関しては、上記の画像の形状になっています。
上記の画像のようなコンセント差し込み口であれば、A ,B3,Cのどのタイプのコンセントでも使用可能。
変換プラグは現地でも探せば調達は可能です。
タイの通貨
タイの通貨はバーツ(Bath /THB)。
- 紙幣:1,000/500/100/50/20
- 硬貨:10/5/2/1と25サタン/50サタン
紙幣は5種類、硬貨に関しては1バーツ以下の硬貨であるサタンを含めて6種類あります。(上記の画像は、50バーツ札が抜けています。50バーツ札は青色です。あまり出回っていないので、なかなか入手できませんでした。)
主に使うのは、100バーツ札以下と、サタンを除く硬貨です。
屋台やタクシーでは、1,000バーツで支払うと「お釣りがない」と言われることが多々ありますので、1,000バーツ札はコンビニなどでくずしておきましょう。
タイの言語
タイの公用語はタイ語ですが、英語も通じやすい国だといえます。
一般的なタイの観光地へ訪れる場合は、だいたい英語が話せるスタッフがいます。
バンコクであれば一般のタイ人でも、英語が話せる人が多いです。
外国人観光客の少ないタイの田舎では、英語は通じない場合がほとんど。
また、タイは親日国で日本語を勉強しているタイ人もけっこういます。
タイ人が聞いて嫌だと感じることを公の場で、周囲に聞こえるトーンの声で話すことは控えた方が無難です。
タイ旅行で使えるタイ語フレーズをまとめた記事がありますので、簡単な挨拶くらいはタイ語でできるよう、覚えておきましょう!
タイの治安
タイは比較的、治安のいい国です。
ですが、スリやひったくりは、私の知人も数人被害に遭っています。
観光客に人気のチャトチャックウィークエンドマーケットでは、私の友人、数人がスリに遭い、私自身もスリの現場を目撃したことがあります。
白人観光客が、しゃがみ込んで熱心に商品を見ていると、後ろポケットから飛び出していた長財布を一瞬のうちにひったくられ、犯人は逃走。白人客も気づいてすぐに犯人を追い、その場が一時騒然となりました。
他にもひったくりや詐欺被害にも数人の知人が遭遇しています。
財布などの貴重品が入ったバッグは前で持ち、後ろポケットには貴重品は入れない、道路側にハンドバッグを下げないなど、自分自身が気をつければ防げる場合が多いので、気をつけましょう。
また、知らない人に声をかけられても、決してついて行かないように!
飲み物に睡眠薬を入れられるなどはよくある危険なパターン、事件に巻き込まれないよう、要注意が必要です。
タイの大麻事情
タイは2018年に医療目的での大麻使用を許可、その後2022年に大麻の栽培、娯楽目的での使用も容認されています。
一気に大麻ショップが増え、ローカルな街にも大麻ショップがあります。
その後、子供への悪影響などが懸念され、2024年内には、大麻の規制を強化する方針がタイ政府から発表されています。
タイのタバコ事情
タイは喫煙できるエリアが非常に少ない!
タイでは、ごく限られたエリアでしか喫煙ができません。
公共施設、商業施設、宿泊施設、飲食店では基本的に全面禁煙です。
喫煙は、決められた「喫煙所」のみ。
禁煙エリアでの喫煙は、罰金5,000バーツ、路上のポイ捨ては罰金2,000バーツが科せられます。
愛煙家の方は肩身の狭い思いをすると思いますので、その辺は覚悟した方が良さそうです。
電子タバコは持ち込み禁止!所持も違法!
タイは電子たばこ禁止条例が発令されており、アイコスやVAPE、加熱式タバコなど全ての電子タバコの持ち込み禁止、所持も違法となっています。
持ち込みや所持が発覚した場合は罰金や懲役刑に処せられますので、ご注意ください。
タイのお酒事情
タイでは、決められた時間でしかお酒を購入できません。
- 11:00-14:00
- 17:00-24:00
上記の時間帯のみ、酒類の購入が可能です。
また、タイの「仏教の日」と、選挙日の前日と当日は禁酒日となり、お酒の販売も禁止となります。
- マーカブーチャー(万仏節)旧暦3月の満月の日
- ヴィサーカブチャー(仏誕節)旧暦6月の満月の日
- アサラーハーブチャー(三宝節)旧暦8月の満月の日
- カオパンサー(入安居)旧暦8月の満月の日
- オークパンサー(出安居)旧暦11月の満月の日
タイの交通手段
タイは色々な交通手段がある
タイでの交通手段は、路線バス、電車、タクシー、トゥクトゥク(交渉制)、水上バスなどがあり、バンコクでは、その他にもBTSスカイトレイン(高架鉄道)やMRT(バンコク・メトロ)、モノレール、エアポートレールリンクがあります。
タクシーは初乗り35バーツと安いですが、観光地から乗る場合は、メーターではなく、交渉制になることがほとんど。
Grabなどのタクシー配車アプリを利用して移動した方が、ストレスなく快適に移動できるでしょう。
BTSバンコクスカイトレイン
バンコク観光でとっても便利な乗り物BTS。
BTSの乗り方については、下記の記事を参考にしてください。
長距離バス
タイは長距離バスが安く、色々な路線があります。
飛行機で行くより時間はかかりますが、費用はだいぶ安く済みますので、時間がたっぷりある旅行者の方には長距離バスもおすすめです。
下記の記事はバンコクから、ナコンラーチャシーマー県(コラート)の有名な観光地、ピマーイ遺跡まで長距離バスで行った方法をご紹介しています。
タイの通信方法
タイは、空港や宿泊施設、カフェやレストランなど様々な場所に無料で利用可能なWIFIがありますが、SIMカードやeSIMカードがあるとより快適なタイ旅行を楽しめますので、準備をお忘れなく。
タイのSIMカード、eSIMカードについては下記の記事を参考にしてください。
タイの食文化
タイの主食はお米。
タイの地理を見ると平野が多く、稲作が盛んに行われています。
タイ料理の特徴は、ナンプラーをはじめとしたタイ特有の調味料、そしてハーブを使用した料理がとても多いこと。タイ料理は辛味、甘味、酸味、塩味の味わいが一つの料理に凝縮されているのも特徴です。
麺料理やカレー類の種類も豊富で、タイならではのお菓子もぜひ試してもらいたい食べ物の一つ。
タイではバンコクを中心に、道には屋台が並び、デパートやショッピングセンターなどには必ず大きなフードコート、そしてレストランもたくさんあります。
ぜひタイの食を思う存分楽しみましょう。
屋台やフードコート、また、レストランで使えるタイ語フレーズをまとめたこちらの記事も参考にしてください。
まとめ
私にとって「タイ」を簡潔に表すとしたら「仏教が根付いていて、多様性を尊重する国」といえます。
タイはどんな人でも人種でも受け入れてくれる、仏さまのような寛大な国です。
様々な魅力がたくさん詰まった国ですので、タイに訪れた方がより一層、タイを好きになってくれると私も嬉しいです。