タイで仕事をする時に使えるタイ語のフレーズを勉強しましょう!
在タイ10年以上通算8年間、タイの日系企業で働いてきた私が普段、仕事で使っているタイ語フレーズをまとめました。
企業によって、社内会話は英語かタイ語のどちらかを使いますが、一緒に働いているのはタイ人。仕事で使えるタイ語を知っていても損はないはずです。
また私の経験上ではありますが、タイ人と働く上で重要だと思ったこと、こうすればタイ人スタッフと円滑にコミュニケーションが取れる!と思う術をご紹介します。
私も初めはタイ人と上手くコミュニケーションが取れず、失敗ばかりでした。
今ではタイ人スタッフと仕事をしていてストレスを感じることはかなり少なくなりました。
むしろ日本人顧客とのやり取りの方が何倍もストレス!
さぁ、始めましょう!
※タイ語の丁寧語である「カップ(男性)」「カ(女性)」を語尾に必ずつけるようにしましょう!
仕事で使えるタイ語フレーズ
出社時と退社時の挨拶
出社時
これは、以前投稿済みの「挨拶編」でもご紹介した「サワッディー」を使います。
退社時
「お先に失礼します」的なことを言いたい場合は下記のタイ語フレーズを使います。
ไปก่อน|pai kɔ̀ɔn|パイコーン
「pai=行く」「kɔ̀ɔn=先に」
この後に「サワッディー」を使います。
〜してください。(相手に何か頼み事をする時)
ช่วย(chûay / チュアイ)+動詞+หน่อย(ǹɔy /ノイ)
音声には、動詞部分に「アティバーイ=説明する」を入れていますので、「説明してください」となっています。
もう一回説明してください。(1回の説明では理解できなかった場合)
ช่วยอธิบายอีกทีหน่อย|chûay athíbaay ìik thii ǹɔy|チュアイアティバーイイークティーノイ
タイ人スタッフが言っていることが理解できなかった時に、このタイ語フレーズを使います。
再び説明してくれる時は、簡単なタイ語に置き換えたり、ゆっくり説明してくれます。
もしくは、「ช่วยอธิบายให้ใหม่ได้ไหม/チュアイアティバイハイマイダイマイ」を使う時もあり、どちらを使っても構いません。
〜までにしてください。(期間を限定する)
ช่วยทำภายใน〇〇ได้ไหมคะ/チュアイタムパーイナイ〇〇ダイマイカ
※〇〇には今日、明日など、その日までにしてほしい期限を入れます。
音声では〇〇に、「プルンニー/明日」を入れていますので、「明日までにしてください」となります。
期限付きで仕事をして欲しい場合はこのタイ語フレーズを使います。
そのほか、
ให้เสร็จก่อนบ่ายโมงได้ไหม|hâi sèt kɔ̀ɔn baai mooŋ dâi mái |ハイセットコーンバーイモーンダイマイ
「hâi=〜させる」「sèt =終わる」「kɔ̀ɔn=前に」「 baai mooŋ=13時」「dâi mái =できますか」となり、「13時までにできますか」という意味になります。
こちらもよく仕事で使っているタイ語フレーズです。
お手数ですが〜してください。
รบกวนช่วย(róp kuan / ロップクアン)+ช่วย(chûay / チュアイ)+動詞+หน่อย(ǹɔy)
「〜してください」に、「お手数ですが」を付け足し、「申し訳ないですが・・・」という気持ちを表したタイ語フレーズ。
相手が仕事で忙しそうにしているけど、他の仕事も頼みたい時に使います。
〜させてください。(自分が何かをさせて欲しい時)
ขอ(khɔ̌ɔ/コー)+動詞+หน่อย(ǹɔy /ノイ)
音声には動詞部分に「เช็คเอกสาร(チェックエカサーン)」を入れ、「書類をチェックさせてください」という意味になっています。
〜してもいいでしょうか。(相手に許可を得る場合)
有給休暇を取ってもいいでしょうか。
ขออนุญาตลาพักร้อนได้ไหม|khɔ̌ɔ anúyâat laa phák rɔ́ɔn dâi mái |コーアヌヤートラーパックローンダイマ イ
「khɔ̌ɔ=〜させてください」 「anúyâat=許可を得る」「 laa phák rɔ́ɔn=有給休暇」「 dâi mái =できますか」
普通の「休み」の場合は、「ลาหยุด/ラーユッ」を使います。
いつできますか。
เสร็จเมื่อไร|sèt mʉ̂aray|セットムアライ
頼んだ仕事がいつ頃完了するのか、知りたい時に使えるタイ語フレーズです。
時間がかかりますか。
ใช้เวลานานไหม|chái welaa naan mái|チャイウェラーナーンマイ
「この件は時間がかかりそうだな、いつ頃までにできるかわからなそうだな、でもとりあえず聞いてみよう」と思うときに使うタイ語フレーズです。
どのくらいかかりますか。
ใช้เวลาแค่ไหน|chái welaa kɛ̀ɛ nǎi|チャイウェラーケーナイ
頼んだ事が、ざっくりどのくらい時間がかかるのか知りたい時に使えるタイ語フレーズです。
(今忙しいから)後でもいいですか。
ขอทำทีหลังได้ไหม|khɔ̌ɔ tham thii lǎŋ dâi mái|コータムティーランダイマイ
何か仕事を頼まれ、他に優先してやるべき事がある場合に使えるタイ語フレーズです。
その時は、「なんで後回しなのか」の理由を、きちんタイ人スタッフに説明するようにしています。
よろしくお願いします。(相手にお願いした後に使うフレーズ)
รบกวนด้วย|róp kuan dûai|ロップクアンドゥアイ
タイ人と働く心得
さてここからはタイ人と働く心得をご紹介します。
私がタイで通算8年間働いてきた経験を踏まえた、あくまで個人的な意見ですので、それをご考慮いただいた上でお読みください。
まずはタイの文化、タイ人の性格を知る
郷に入っては郷に従え。まずは私たちはタイに居させてもらっている、部外者なのだという認識を持って、相手の気持ちに寄り添えるよう、こちらが努力しなければなりません。
タイ人たちも私たちにとても気を使ってくれます。
私たちもタイの文化やタイ人の性格をまずは理解する必要があります。
そして私たちがタイ人を受け入れなければなりません。
大きくて広い、許せる心、これがタイでタイ人と働く上でとても重要です。
これからタイ移住してタイで働く、タイ人と関わる機会が仕事以外であまりない、という方は、タイのことを理解するのに本も役立つので、ぜひ読みましょう。
たまに、「タイ人は〜だから。」などと、悪口や不満を永遠に語ってる人がいますが、なんでタイにいるのか、なんで日本に帰らないのかって思います。
「タイ人が使えないんじゃなくて、お前がタイで使えない日本人になってるんだよー!」って、いつも心の中で毒を吐いています。
タイ人に文句を言って、タイ人を変えようとするのではなく、まずは自分がタイにいる現実が変わらないのだから、自分から変わって努力してみよう、タイ人を理解するために努力しよう、とゆう、謙虚な気持ちが持てない人はタイで生活、ましてや仕事をするのは非常に厳しいです。
タイ人第一!タイ人が仕事を進めやすいようにお願いする。
私は常に何か仕事を頼む時は、「どう伝えたらタイ人が仕事を円滑に進めやすいだろうか」を考えてお願いしています。
これは、タイ人の性格をよく理解した上でないと、できないことです。
多くの日系企業で働く日本人は、タイ人側と日本人客側の間の板挟み状態です。
性格や文化の違いがある国同士の人間の意見を、すり合わせて納得させるスキルが非常に大切です。
「こう指示したらタイ人は嫌がるな」と思ったことは、タイ人が次のステップに進みやすいような違う伝え方を考えます。
また、日本人顧客に依頼された内容が「いやいや、それはタイではできない、無理だから!」と思ったことは、まずは自分が犠牲になって怒られる覚悟で日本人顧客側に交渉をします。
それでもゴリ押ししてくる日本人客に対しては、タイ人スタッフに「チュアイノ〜イ(助けて〜!)」と甘えた口調(ここがポイント!)で、土下座並みにお願いをします。
無理とわかっていることをお願いするのですから土下座する勢いです!笑
それができないタイが悪いのではなく、自分が日本人客を説得できなかったのが悪いのだから仕方ない、と思う心が大切です。
その上で状況をタイ人スタッフに説明し、「マジでごめん!助けて!」を連発してると、タイ人も「仕方ないなぁ」と、先方に交渉するなりして妥協案を提示してくれます。
日本人客の思い通り100%までとはいかなくとも、「これはできないけど、あれならできます。」ということを提案し、これで日本人側に納得してもらいます。
日本人客側は、日系企業だから日本同様レベルの品質なりサービスができて当たり前、と思ってる人が多いと感じます。
いやいや、日系とはいえここタイだから。日本レベルを求めるなら日本に帰るなり、日本にある会社に頼めよ!
と、いつも心の中で叫んでいます。
タイ人は頼られることが嬉しい
上の項目でも出てきましたが、タイ人は「チュアイノ〜イ」と言われて嫌だと思う人はいません。
なぜなら、タイの文化として「チュアイカン」という言葉があります。
これは「協力する」という意味があり、小さい頃から親や大人たちに「チュアイカン」と言われて育っています。
日本では「人様に迷惑をかけないように」と、なんでも自分一人でできるように言われて育ちますので、真逆の文化ですよね。
「チュアイノイ」を使えば、「ダイ!(いいよ)」という快い言葉が必ず返ってきます。
頻繁に使うのは、タイ人も自分の持ち場の仕事が山ほどあるので、よくありませんが、本当に困ったときはタイ人に頼れば必ず助けてくれる。何にも変え難い、心強い味方になってくれます。
タイ人スタッフがミスをした時はなぜそのようなミスになってしまったのか、をまずは聞く
人は誰でもミスがあります。計算ミスなど簡単なミスは日常茶飯事。
これは日本人が最終チェックをする必要がありますよね。
大きなミスに関しては、いきなり怒るのは御法度です。
なんでそのようなミスに繋がってしまったのかをヒアリングし、次回の対策を一緒に練ります。
こうすることで、本人の反省にも繋がるし、同じミスをすることはなくなるはずです。
タイ人と真摯に向き合う
きちんとタイ人と真摯に向き合う。この心がけが、タイでタイ人と仕事をする上でも、とても重要です。
タイ人を見下したり馬鹿にする行為は、自分の価値を下げているのに気づいていない人間が取る行動です。
どちらが上だ、どちらが下だ、なんて超低レベルな考え、思考を持つ人は日本から出るべきではありません。
まとめ
私もタイで就職した当初は、タイ人のことを理解していなくて、とても苦労しました。
でも、タイ人のことを深く理解できれば、タイ人と一緒に仕事をするストレスはかなり減ると思います。
ここまで読み進めてくださった方はもうお分かりかと思いますが、タイで働く上で、「タイ人と働く」ということよりも「日本人客の我儘さや細かさ」の方が何倍もストレスです。
私はいつも、「ま、テキトーに誠に申し訳ございませんでしたってメールで言っときゃいいか。」と、適当にあしらっていますが、この「適当にあしらう」ことができない性格の人の場合、タイに住む日本人、日本人の圧力によって病むという事態になりかねません。
適当にあしらえる心。これも大事だと思います。
あくまで私個人の意見ですので、参考までにとどめておいていただけますと幸いです。
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