タイ旅行に来た時に、ハガキを出そう!そんな風に思ったことはありませんか。
タイの記念切手はとてもユニークで、「タイらしさ」がギュッと詰まった小さな絵画のようです。
切手に使われている文字はあのクルクルした感じが可愛らしいタイ文字。
タイの記念切手を見れば、タイという国を読み取れるほど、「タイ」を象徴しているものがたくさんあります。
今回はタイの郵便の歴史や、タイを含む世界中の記念切手が収蔵されているサムセンナイ切手博物館をご紹介します。
- サムセンナイ切手博物館 場所・行き方
- タイ郵便の歴史を知る
- 切手の歴史を遡って見てみよう
- 200カ国以上!世界中の切手コレクション
- 図書室
- 切手販売コーナー
- サムセンナイ切手博物館 まとめ
- サムセンナイ切手博物館 基本情報
サムセンナイ切手博物館 場所・行き方
サムセンナイ切手博物館は、BTSサパーンクワイ駅1番出口の階段を降りてすぐに、サパーンクワイ郵便局があるので、その敷地内の奥にあります。
これがサムセンナイ切手博物館の外観です。
サムセンナイ切手博物館の観覧料は無料ですが、館内はエアコンが効いていて快適に見学することができます。
館内の入り口をはいってすぐには、この大きなタイの郵便ポストと階段があります。
この階段を登って2階へ上がると、サムセンナイ切手博物館の入り口があります。
階段を登らずに奥に進むとエレベーターもあります。
ここがサムセンナイ切手博物館の入り口。
扉を開け入ってすぐ右には、記念切手の販売カウンターがあり、スタッフの方がいて受付のようになっていますが、観覧料は無料ですので、そのまま中に入って行ってOKです。
タイ郵便の歴史を知る
入ってすぐ正面には、様々なタイの記念切手を集めたパネルがあります。
タイの象徴、チャオプラヤー川の景色や有名なお寺、カオニャオ・マムアン(マンゴー餅米)なんていうのもありました。
こうやって集めて見ると、タイは素敵なものがたくさんある魅力的な国だなぁ、と改めて感じますし、まだまだ知らないこともたくさんあるなぁ、と切手を眺めながら思いました。
それを知る楽しみが増えました。笑
さて、いよいよタイ郵便の歴史を知れるゾーンへとやってきました。
ここにはタイがまだ「サイアム(シャム)」と呼ばれていた時代から、現代に至るまでの
タイ郵便の歴史が英語とタイ語で紹介されています。
とても興味深い内容ばかりですが、ポイントを押さえて簡潔にご紹介していきます。
タイ郵便の始まり
イギリスとタイ(シャム国)が、1855年4月18日にボウリング条約という、友好通商条約を調印し、それにより、国間の通信の必要性があるため、タイに郵便システムが導入されたようです。
郵便システムはそれまでタイで確立されておらず、イギリスの郵便システムを基盤にしたものが、タイ郵便の始まり、ということのようです。
世界最初の切手はイギリス
これは1840年5月1日、世界で初めてイギリスで発行された切手、通称「ペニー・ブラック」。
同月6日から使用が開始されたそうです。
タイで初めての切手
上の画像がタイで初めての切手。チュラロンコン大王像で、「Solot(ソロット)」と名付けらました。
タイでは、切手が初めて使用を開始されたのは、ラマ5世・チュラロンコン大王時代の1883年8月4日、タイで初めての郵便局の開設と同時だそうです。
タイで初めての郵便局
切手の使用開始と同時に開設された、タイで初めての郵便局。
模型が展示されていました。目の前がチャオプラヤー川。
お城のようでかっこいい郵便局ですよね。
タイで初めての郵便ポスト
そしてもう一つ、郵便事業に重要なポスト。
郵便局開設と同時に、ドイツ政府から贈られたタイで初めての郵便ポストです。
サムセンナイ切手博物館の入り口に展示されています。
ヴィクトリア調の素敵なポストですよね。
タイで初めて郵便番号の使用を開始
タイで郵便番号が初めて使用を開始されたのは、1982年2月25日。
また、選別機を導入したことによって、仕分けの処理時間も効率化され、システムの精度も上がったようです。
郵便システムが開始されれば、当然「切手」や「郵便番号」も当初から存在していたとばかり思ってしまいますが、実際は違うんですね。
現代は何でも揃っている時代なので、「どうやってこれが誕生したのか」ということを、私は深く考えず、「あるのが当然」と思ってしまいがちですが、そうではなく、こうやって改良を繰り返して文明は発展していくんだなぁと、つくづく感じました。。
タイ郵便140周年記念
そしてこの記事を書いている2023年は、タイ郵便局設立140周年を迎る年です。
これは、サムセンナイ切手博物館に置いてあったタイの記念切手販売などの情報が載っているパンフレットですが、そこには、140周年を記念した切手2セットが6月と11月に発売予定、11月にはバンコク中央郵便局で、記念式典と世界切手チャンピオンシップの展示会も開催されるようです。
140周年記念切手は、下記サイトでオンライン購入も可能です。
ご興味がある方はお見逃しなく!
切手の歴史を遡って見てみよう
ここは、タイの記念切手がタイムラインで紹介されているゾーン。
その切手ごとにコメント文があるので、いくつかご紹介します。
タイ国内で最初に印刷された切手セット
1939年第二次世界大戦中、海外での切手の生産ができなくなったため、タイ国内の印刷所で初めて印刷し、誕生した切手セット。
このセットは、「建国記念日」と呼ばれたそうです。
世界初!薔薇の香りがする切手
1973年に発売されたこのバラの切手は、なんと世界初の薔薇の香り付き!
しかも、6種類全部違う香りがします。
こんな素敵な切手の貼られた手紙をもらったら嬉しいですよね。
暗闇で光る切手
2003年の世界切手展覧会で、タイで初めて蛍光インクを使用した切手が発売されました!
ブラックライトの下でも光るみたいです。
なんともユニークな切手ですね。笑
この他にも、タイムラインごとに様々な切手が紹介されていました。
切手一つとっても、そのバックグラウンドが知れるので、とても勉強になる展示内容でした。
切手のアート作品!
使用済みの切手を使ったアート作品の展示もありました。
筆を使った絵画のように綺麗な色使いの切手アート。
切手でここまで表現できるなんて、本当に素晴らしい、の一言です。
ぜひこの切手アートは間近で見てください!
200カ国以上!世界中の切手コレクション
サムセンナイ切手博物館にはタイの切手だけではなく、なんと200カ国以上の国から集めた世界中の切手が収蔵されており、それを閲覧することができます。
アジア、ヨーロッパ、アメリカ、アフリカなどに分かれて展示されており、一気に世界の切手を自由に見ることができます。
世界中の切手を見てみると、その国を象徴するものが切手になっているので、世界の色々な文化や多様性を知ることができますね。
どの国の切手も素敵で、気になる国や好きな国の切手を見ていると、あっという間に時間が過ぎていました。
図書室
博物館内には、図書室もあります。
郵便に関する本などがあり、テーブルと椅子もあるので、座ってじっくり読むこともできます。
図書室内にも世界の切手の展示がありました。
タイ語表記のみでしたので、このコーナーは定期的に変わるのも知れません。
これは、切手を通してシンガポールの屋台の食文化を紹介しています。
シンガポールは多国籍な国ですので、中華、マレーシア、インドなどの料理に影響されている、というコメントが、料理の絵が描かれた切手と共に、紹介されています。
料理の切手、カラフルで可愛いですね!
見て、楽しく知識を増やしてほしい、という博物館スタッフ?の方の思いが伝わるパネル。
感謝しかありません!
シンガポール以外にも、切手を通して、世界の国々の様々なテーマに沿って文化の紹介がされていました。
タイ語表記のみですが、Googleレンズなどの翻訳アプリを使用すれば簡単に読めますので、ぜひ気になった国などはアプリを活用して読んでみてください。
切手販売コーナー
タイの記念切手
この販売コーナーでは、タイの記念切手などの販売をしています。
プミポン前国王など王室の切手が額縁付きで販売していました。
プリントが綺麗で美しいですね。
その他、ユニークなタイの記念切手が色々販売されています。
図書室でハガキを書いて、ここで切手を購入してそのまま送れますので、ぜひ旅の思い出にタイの記念切手を購入してみてくださいね。
好きな写真を切手にできる!
これは、好きな写真を切手にできるというもので、3バーツ切手4枚セットを60バーツで販売していました。
面白そうなので、試しに作ってみました!
サンプルのファイル。
外枠は色々なフレームから選べます。
このファイルの表紙にある、ラインのQRコードを読み取り、ラインで写真を送るだけ。
「Happy Birthday」や「Thank you」のフレームもあるので、誰かに切手を贈ってもいいですね。
これが私の作ってもらった切手です。我が家の猫の切手!笑
10分ほどでできました。
子供の写真を切手にして両親にその切手を貼って手紙を送るでもいいですし、色々な使い道がありそうですね!ちょっとしたサプライズに良いアイデアだなと思いました。
受け取った相手も、喜んでくれるはず。
私もこの切手を使って、日本に手紙を送ろうと思います!笑
サムセンナイ切手博物館 まとめ
サムセンナイ切手博物館は小さな博物館ですが、タイ郵便のことだけではなく、切手を通して世界中の文化を知れる、とても楽しい博物館でした。
切手一つをとっても、様々な国の多様性を知れ、楽しく知識を増やす工夫がされている、とても素敵な博物館。
さっと見てしまえば、30分もかからずに見て回れる規模ですが、よく見ると興味深い内容の展示ばかりですので、ぜひ、じっくり時間がある時に足を運んでみてください!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
この記事が少しでもどなたかのお役に立てれば、嬉しいです。
サムセンナイ切手博物館 基本情報
住所
2 Phahonyothin Road, Samsen Nai, Phaya Thai, Bangkok 10400
電話
02 271 2439
開館時間
水〜日 8:30ー16:30
※月火 定休日
※タイの祝日は開館状況に変更の可能性あり。
ウェブサイト
Google map