私はタイと関わり始めて、もう10年以上経ちましたが、恥ずかしながら今までタイの歴史って学んだことがありませんでした。
あまり興味もなかった、とうか。笑
でもなぜかここ最近、タイの歴史が気になり始めたのでこれを機に歴史を学ぼう!と思って選んだ本が、柿崎一郎著「物語 タイの歴史ー微笑の国の真実」です。「微笑みの国の真実」ってなんか気になるサブタイトルです。
この本は、タイという国が出来上がる前(タイ人は現在の「タイ」という国の領域外から移住してきた民族)の話から始まり、2006年のタクシン政権崩壊、そしてそれ以降のタイの現状が書かれています。
私は今回、歴史の本を初めて読んだのですが、そこまで読みづらくも無く、途中話が複雑であれ?(私の理解能力不足で)と思うところもありましたが、読み終わるとタイの今までの歴史がおおまかに掴めました。
流れに沿って、一項目づつ感想を述べたいところですが、そうするととんでもない文字数になってしまうので、簡潔に、私なりに気になった点を挙げて感想文を書こうと思います。
この本では、「世渡り上手なタイ人」というフレーズがよく出てくるのですが、本当にその通り。笑
それがそのままタイの国民性にもなっていますよね。
また、あとがきに書いてあったのですが、著者は元来、タイの鉄道や交通について研究していたようで、タイの歴史を書くにあたって、どうやって他のタイの歴史関連の本のものまねにならないようオリジナリティーを出すかに悩んだそうです。その結果、本来著者が関心のある鉄道や交通手段の整備、それにともなうタイの歴史の流れを強調し、書かれています。オリジナリティーを出すのって難しいんですね。ってそんなところに私は関心してしまったし、確かに、今の私達に身近なBTSやMRTができる過程やそれに伴うタイの情勢を学べたのはとても興味深い点でした。
それにちなんで、私はタイ語留学で、10年前に半年ほどバンコクで生活していたのですが、その時はBTSアヌサワリー駅に住んでいました。アヌサワリーのバスロータリーには、有名な戦勝記念塔があります。その戦勝記念塔がどういった経緯で建てられたか、この本を読んで初めて知りました。
そして、タイ人は現キング、プミポン国王を「クン・ポー(お父さん)」と呼び親しみ、タイ国民みんなからとても愛されています。本当にみんな王様が大好きで、王様の誕生日はタイの「父の日」であり、タイ国民みんなで盛大にお祝いするわけです。私はこういう風潮は、プミポン国王以前の国王からずーっと受け継がれているものたと思っていたのですが、それはどうやら誤解でした。いや、親しまれていなかったわけではないのですが、プミポン国王ほどの国民からの支持はなかった、というわけです。これも本を読めばわかるのですが、目から鱗の発見でした。
そのほかにも色々と知らないことが多すぎて、読む前と読んだ後ではタイの知識がかなりあがりました。(どれだけ知識がなかったことか・・・)
タイの歴史を学ぼうと思ったきっかけはもう一つあって、博物館巡りをしてみたい!と単純に思ったのです。それにはタイの歴史を少しでもわかっていた方が、博物館めぐりが楽しくなりますよね。ということで、まずはじめは、バンコク国立博物館に行ってみようと思っています。この博物館は、ボランティアの方が日本語でツアーガイドしてくれるので、とてもありがたい。今からとても楽しみです☆また博物館に行ったら感想を書こうと思っています。