先日タイの寺院で行われる儀式、カティナ祭(ทอดกฐิน トーカティン)へ行ってきました。
1年に1回しか行われない儀式で、「大きな徳を積む」とされているだけに、多くの在家タイ人が訪れる儀式です。
タイの文化や寺院に興味がある方は、ぜひお読みください。
カティナ祭(トーカティン)とは
カティナ祭とは、毎年タイの雨季の3ヶ月間、僧侶がお寺に籠り修行し、その修行明けである雨安居(うあんご)明けの1ヶ月以内に、僧侶に新しい法衣を献上する儀式です。
タイでは旧暦8月の満月の日であるカオパンサー(入安居)がその3ヶ月間の修行の初日にあたり、旧暦11月の満月の日、オークパンサー(出安居)が修行を終える日で、両日とも休日になります。この日はアルコール販売も禁止されます。
トーカティンは、お釈迦様の時代から行われている特別な儀式のため、大きな徳を積む儀式とされています。
トーカティンの日は、お寺内ではまるで縁日のように在家の有志の方々が食べ物を準備し、参拝者は無料で好きなものをいくらでも食べられるようになっています。
カティナ祭(トーカティン)儀式の様子
私たちは今回、ワット・イアムウォンヌットという王宮に近いエリアにあるお寺のトーカティンに行きました。


お寺に着くと、すでに食べ物を配っている屋台には行列ができていて、まるで縁日のようでした。
クイッティアオやルークチンやサラパオ、カノムボラーンなどなど様々な食べ物、飲み物が配られています。
実はタイ人夫も、この日のために、私たちがよく買うとっても美味しいラムヤイジュース屋台のお姉さんに出資して、出店してもらっていました。
食べ物を提供してくれる方々は大体、普段は屋台や飲食店をしている方達なので、行列ができても手際よく配ってくれます。
お寺内はたくさんの人で賑わっています。
儀式というと堅苦しいイメージがありますが、タイの儀式はお葬式も含めてカラフルで賑やかで私は好きです。
当日10:30から開始されるトーカティン。
僧侶に法衣を献上するメインの儀式は12:30からでしたが、その前にも色々と儀式があり、この時は僧侶がお経を唱えていました。
11時になると、僧侶は昼までに食事を済ませなければならないので、食事を献上します。
12:30になると、一斉にお経を唱えながら、僧侶へ献上する法衣を持ち、本堂の周りを3周します。
それが終わると、いよいよ僧侶へ法衣の献上の儀式に入ります。
みんなが一斉に入ることはできず、家族で来た場合などは代表者だけが中に入り、僧侶への献上をします。
この上の写真のように、お布施を募って、それを代表者がまとめて献上することもできます。
お布施は本堂に運ばれて集められていました。
最後には僧侶がナムモン(聖水)をかけてくれ、カティナ祭は終了しました。
まとめ
カティナ祭は、どのお寺でも行う儀式ですので、11月頃にお寺で縁日がしていたら、カティナ祭だと思ってください。
途中、白人観光客の方に、これは何のフェスティバル?と聞かれましたが、もちろん外国人も参加出来ます。
私もタイ人嫁?妻?になって10年近く。夫に連れられてお寺で行う儀式には何回も参加しました。
タイに住むにはタイ人を理解して、タイの文化の知識を深めるのはとても重要だとつくづく思います。
この記事がタイの文化を知るきっかけになれば幸いです。