サムットプラカーン展望台「Samutprakan Learning park & Tower」はバンコクの隣、サムットプラカーン県にあります。
バンコクからもBTSで行けるので、気軽に日帰り観光できます。
360°の絶景パノラマビューも最高ですが、展望台の他にも、サムットプラカーン県の歴史に関する体験型の展示エリアも見応えがあります。
- サムットプラカーン展望台とは
- サムットプラカーン展望台 場所と行き方
- サムットプラカーン展望台 入場料
- サムットプラカーン展望台の展示ツアー
- サムットプラカーン展望台の展望エリア
- ダイナソーパーク
- サムットプラカーン県庁舎とチャオプラヤー川沿いの遊歩道
- まとめ
- サムットプラカーン展望台 基本情報
サムットプラカーン展望台とは
サムットプラカーン展望台は、10年の建設期間を経て誕生したサムットプラカーン県の新しい観光スポット。かつては刑務所の跡地だったそうです。
高さは179m、23階の展望台からはサムットプラカーンの街並みが一望できます。
そして何より、サムットプラカーンはチャオプラヤー川の終着点。
チャオプラヤー川がタイ湾に流れ出る河口エリアの景色はまさにダイナミック。
この絶景を眺めるには、サムットプラカーン展望台でしか味わえないと言ってもいいでしょう。
また、1〜3Fの体験型の展示エリアでは、かつて港湾都市として繁栄していたサムットプラカーン県の歴史を、楽しく学ぶことができます。
サムットプラカーン展望台 場所と行き方
サムットプラカーン展望台の最寄駅はBTSパクナーム駅です。
パクナーム駅に到着したら、③④⑥番出口方面へ向かいます。
そうすると、直進できるスカイウォークがあるので、突き当たりまで直進します。
駅からもサムットプラカーン展望台が見えます。
スカイウォークの突き当たりは左右に分かれていますが、左側の階段から降り、すぐの横断歩道を渡りそのまま直進します。
現在、サムットプラカーン展望台まで直結のスカイウォークはほぼ完成していましたがまだ利用できないようになっていました。
スカイウォークに沿ってまっすぐ歩いて行くと、左手にこのようなサムットプラカーン図書館が見えてきますので、この道を左に入ります。
スカイウォークは途中で右に折れますが、そのゲートは2023年12月現在はまだ開いていませんでしたので、そのまま道なりに進むと、サムットプラカーン展望台の正面入り口に到着します。
BTSパクナーム駅からサムットプラカーン展望台まで徒歩10分弱で到着します。
サムットプラカーン展望台 入場料
サムットプラカーン展望台の入り口にはチケットカウンターがありましたが、2023年12月現在は、入場料も展示エリアのツアー参加費も無料でした。
展望台もさることながら展示ツアーもガイドさんが色々説明してくれ、充実した内容だったので、本当に無料でいいの?という感じでした。ありがたいですね。
サムットプラカーン展望台の展示ツアー
サムットプラカーン展望台の体験型展示ツアーでは、港湾都市として栄えていたパクナム市の当時の様子を含めた、サムットプラカーン県の歴史を知ることができます。
展望台にそのまま行く場合は、入り口を入り、正面エレベーターに乗って、23階で降ります。
体験型展示ツアーの申し込み方法
展示ツアーに参加する場合は、入り口を入ってすぐ左手にある1Fインフォメーションカウンターで、申し込みをする必要があります。
受付で展示ツアーに参加したいと伝え、用紙に名前と電話番号を記入して申し込みは完了です。
上の画像は、展示ツアーのスケジュールです。
毎週火曜日〜日曜日の朝10時〜15時の間で、20分間隔で行われています。
1回につき定員20名、所要時間は約1時間30分でした。
私は土曜日に行き、ちょうど着いたのが14時の回の開始10分前でしたが、無事、申し込めました。参加人数は15人以上はいたように思います。
体験型展示ツアーは英語ガイドもある
通常の展示ツアーはタイ語ですが、毎週土曜日12時〜の回は、英語ガイドがあります。
事前にサムットプラカーン展望台のフェイスブックページからオンライン予約できるようです。定員25名/回
展示ツアーは体験型で、視覚的にも楽しめ、展示パネルは英語表記もあるので、言葉がわからなくても楽しめるんじゃないなか、と思います。
体験型展示ツアーの内容
さて、ここからは実際に参加した展示ツアーの内容を簡単に説明していきます。
1〜3階まである展示エリアには、移動中にもこのような、昔のパクナム市の様子などが壁に描かれていて、飽きることがありませんでした。
船に乗っていざ出発!
まず始めのゾーンでは船に乗って出発!と言うことで、船型のアトラクションに乗りました。
スクリーンの映像に合わせて、途中で悪天候になったり、建物にぶつかりそうになったりすると揺れたりして、とても臨場感がありました!
貿易関係
さて次は、貿易関係の展示ゾーンへ移動しました。
この船の模型、細部までよくできていました。しかも、映像をバックに船が動く仕掛けになっていて、当時の貿易船が行き交う様子をイメージできるように工夫されていました。
各国の貿易船の模型。日本船もありました。
パクナムは、貿易が盛んだったアユタヤ時代、とても重要な港湾都市として発展しました。
ここでは、アユタヤ時代に人気だったタイの重要取引商品の展示がありました。
西洋人に人気だった皮革、サイの角、象牙や白檀(香木)、東洋人にはお米や酒、特に日本人には鎧を作るために使用した鹿の角も人気だったそうです。そのほか、中東系にはハーブやスパイスなど。
一方でタイ側は、武器や様々な種類の布地、磁気、ガラス製品が欲しかったため、タイが所有していたサイの角や象牙などの珍しいものは、欲しいものを手にするために、また他の国との友好関係を保つための重要な取引商品でした。
当時の生活や文化
次の展示ゾーンでは、当時の農作物や漁業で採れたものなどが展示されていました。
この時代でも、たくさんの中華系の方達が商売をしていたそうです。
また、当時は多くのモン族が川沿いに家や学校を建てて生活していました。
モン族は独自の文化があり、家は北向きに建て、精霊を崇拝するという伝統では、1日の始まりには太陽の光を浴びるよう、母屋は東に面して建てられたそうです。
当時の生活に根付いた文化、伝統などが紹介してあるゾーンでした。
プラ・サムット・ジェディ
サムットプラカーンのシンボルでもあるプラサムットジェディ。
現在は陸続きになっていますが、建設当時は浮島にあったため、「水中の仏塔」と呼ばれていました。
アユタヤ時代後期の建築様式で建てられたプラサムットジェディは、ラマ2世が建設を開始し、サムットプラカーンの県章にもなっています。
中には4人の仏陀の遺骨が入っているそうです。
パネルに描かれている赤いリボンは、仏塔にかぶせるための供物。
当時は仏教徒がみんなで力を合わせ縫い合わせたそうです。
ラマ3世時代から始まったプラサムットジェディの式典では、毎年歴代の王様も参拝で訪れていたため、それにちなんだお祭りが現在も毎年開催されています。
パクナム事件
次のゾーンでは、1893年7月13日にフランスがタイ属領を進出しようとしたパクナム事件(シャム危機)のスクリーン映像がありました。
これはその当時の戦闘ルートマップだそうです。
パクナム駅
続いてはパクナム駅。
時刻表や路線図など当時のパクナム駅の駅舎を再現したような空間。
日本の切符と同じ感じだったんですね〜。
スワンナプーム空港
次のゾーンへ向かう時のスロープではスワンナプーム空港とたくさんのカモメが。
スワンナプーム空港はサムットプラカーン県ですし、カモメはサムットプラカーン県の人気観光地、バンプーリゾートのカモメかな。
移動中も楽しめる展示ツアーでした。
サムットプラカーン都市計画
このゾーンでは、1993年から2013年にかけて策定したサムットプラカーン都市計画の紹介。
居住エリア、商業エリア、工業エリア、農業エリア、その他のエリアを、5つに色分けし、カテゴリー化して都市計画を推進していました。
サムットプラカーンの産業や工業
ここからはサムットプラカーンの産業や工業を紹介するエリア。
サムットプラカーン県にはバンプー工業団地などがあり、製造業が盛んな地域というイメージがあります。
左上はサムットプラカーンのOTOP製品、右上の写真では、電子と食品産業の流れ作業の工程が映像パネルで紹介されていました。
模型やパネル、映像、ゲームなどで体感して楽しく、サムットプラカーン県の製造業のことが学べるようになっていました。
サムットプラカーン県の重要スポット
そして最後は、サムットプラカーンにある観光地などの重要スポットを紹介するゾーン。
サムットプラカーンの街をゴンドラに乗って見下ろせるようになっていました。
希望者を募って実際に人が乗ってました!さすが約6億バーツを費やして建設しただけありますね。
本当にこの体験型展示ツアーは内容が充実していて、約1時間半があっという間に過ぎました。
サムットプラカーン展望台の展望エリア
23階
サムットプラカーン展望台の展望エリアは23階になります。
もうこれは、実際に見てほしい!!素晴らしい眺望でした。
パクナムの街は本当に素敵です。
チャオプラヤー川が広大なタイランド湾へと流れていく河口付近の景色は本当に壮大で素晴らしい眺めでした。
タイ国民みんなに愛されていたプミポン国王(ラマ9世)の絵。
望遠鏡も10Bで利用できます。
360°のパノラマビュー、ぜひ実際に来て見てみてください!!
25階
サムットプラカーン展望台の25階は、案内板では「旅行関連のエキシビジョン」となっていました。
これはプミポン国王が保健省に対して行ったハンセン病対策の国王演説を紹介するパネルでした。
サムットプラカーンで有名な僧侶の蝋人形や銅像の展示。
サムットプラカーン県は仏教が盛んな地域で、140以上の寺院があり、著名な僧侶も数多く存在するようです。
ダイナソーパーク
サムットプラカーン展望台は、周りを囲うように公園になっていて、そこには恐竜の大きなレプリカが!
子供達は喜びますね!けっこうリアルで迫力ありました。
公園をぐるっと1周してみたらSL列車も。
サムットプラカーン展望台をバックに確実に映える写真スポットの1つです!
SL列車はサムットプラカーン展望台の正面入り口にもありました。
アイス屋台があったので、帰りに買って、公園のベンチで休憩しました。
サムットプラカーン県庁舎とチャオプラヤー川沿いの遊歩道
サムットプラカーン展望台の帰りにはぜひ、サムットプラカーン県庁舎&そのすぐ側にあるチャオプラヤー川沿いの遊歩道(公園)に立ち寄ってみてください!
行き方は、BTSパクナム駅6番出口を降りてすぐです。SEIKO製の時計塔が目印。
この出口を降りるとすぐにサムットプラカーン県庁があります。
レトロでかわいい県庁ですね。
チャオプラヤー川沿いの遊歩道には立派なラマ5世像。
こんなフィットネスマシーンもありました。
地元民の憩いの場。運動したり、釣りをしたり。周りには屋台も出始めていました。
広大なチャオプラヤー川沿いでのんびり散歩ができてすごく気持ちが良かったです!
皆さんもぜひ立ち寄ってみてください。
まとめ
展望台も展示ツアーも本当に良くて行って良かったです!
展望台からの眺めは写真より実際に見た方が何倍も綺麗です。
ちなみに展示ツアーは一人参加は私だけでした。笑
今回はパクナム市場には行きませんでしたが、今度また行ってみたいと思いました。
BTSから徒歩で行ける場所ですので、皆さんもぜひ行ってみてください!
サムットプラカーン展望台 基本情報
住所
858 Sukhumvit Road, Pak Nam, Mueang Samut Prakan District, Samut Prakan 10270
電話
0982419495
営業時間
10:00-17:00(月曜日定休)
ウェブサイト