ピマーイ歴史公園は、ナコーンラーチャシーマー県(コラート)にある、タイ最大規模のクメール遺跡群が残る公園。
1901年にフランス人地理学者により発見された後、修復作業が行われ、1989年4月にピマーイ歴史公園として、一般公開されるようになりました。
中央に位置するピマーイ寺院本堂は、11世紀〜12世紀に建造されたとされ、タイ東北部とクメール王朝を結ぶ歴史が残る、貴重な遺跡となっています。
今回私たちは、このピマーイ歴史公園を見るためだけに予定を立て、バンコクからバスを乗り継ぎやってきました。
じっくり見て回ってきましたので、詳しくご紹介していきます。
- ピマーイ歴史公園 場所・行き方
- ピマーイ遺跡について
- ピマーイ歴史公園内・遺跡群
- ピマーイ歴史公園近くのおすすめカフェ「PUNP CAFE」
- ピマーイ歴史公園の遺跡観光の様子をYoutubeで見る!
- まとめ
- ピマーイ歴史公園 基本情報
ピマーイ歴史公園 場所・行き方
ピマーイ歴史公園は、ナコンラーチャシーマー(コラート)県の市内から東に約60Kmほどのピマーイ群に位置しています。
「ピマーイ」という名称は、ピマーイ遺跡群の内壁に彫られていた古代クメール碑文の「ヴィマヤ」というクメール語に由来しているようです。
このことからもわかるように、ピマーイの街は、クメール王朝との関係が深かったのを意味しています。
今回、私たちはバンコクからピマーイ歴史公園までバスを乗り継いで行きました。
詳しい行き方は、下記の記事をご覧ください。
ピマーイ遺跡について
ピマーイ遺跡は、カンボジアのアンコール遺跡へと繋がるクメール古道の終点の一つ。
全長1,030m、幅565mの城壁と堀に囲まれています。
大部分のピマーイ遺跡群は、11世紀〜12世紀にかけて、当時のクメール王朝の王、スーリヤヴァルマン1世によって建立されました。
また、ピマーイ遺跡は「アンコールワットのモデルとなった」と言われています。
それは、副王時代にピマーイ遺跡の建設に携わったスーリヤヴァルマン2世が、ピマーイ遺跡建設後に、カンボジアのアンコールワットの建設に携わったからです。
その後、ジャヤーヴァルマン7世がピマーイ遺跡を大乗仏教寺院として改宗しました。
ピマーイ歴史公園内・遺跡群
入り口
ピマーイ歴史公園の正面入り口の左側に、チケットカウンターがあるので、まずはそこでチケットを買います。
入場料 : 外国人100B タイ人20B
ビジターセンター
入り口を入ってすぐ右手には、このビジターセンターがあります。(トイレもあり)
ビジターセンターでは、日本語の案内がもらえますので、まずはここでパンフレットをもらいましょう。
パンフレットは、日本語のほかにもタイ語、英語、フランス語、中国語などがありました。
ビジターセンター内には、ピマーイの歴史などが紹介されているパネルの展示があり、エアコンも効いていてベンチもあるので涼むにはちょうどいいです。
ピマーイ歴史公園内のマップが大きなパネルで用意されています。
プラッププラープルアンクルアン(控えの間)
ピマーイ歴史公園に入ると、まず左手にプラッププラーと呼ばれる建造物が見えます。
この建物は、寺院内にて儀式を行う際の、王や貴族たちの「控えの間」だったそう。
この控えの間は、1968年に発掘された際に、神仏像や装飾品、硬貨などが多く発掘され「クラン・グン(金庫)」とも呼ばれています。
サパン・ナカラート(竜王橋)
いよいよこのサパン・ナカラート(竜王橋)を渡ってピマーイ寺院内に入ります。
長さ31.7m、幅4mあるこの石橋の入り口では、2頭の「シンハ」と呼ばれる獅子に出迎えられます。
この橋は「人界と天界を繋ぐ橋」とされており、十字型をした橋の欄干の先端に「ナカラート(竜王)」と呼ばれる7つの頭を持つ蛇(竜)がいます。
当初、ヒンドゥー教の神殿として建てられたピマーイ遺跡には、このようなインドの蛇の精霊であるナーガなどなど、ヒンドゥー教の神々が彫られているのを散見できます。
塔門と外周壁
竜王橋を渡り切ると、「ゴープラ」と呼ばれる塔門が現れ、この先は、神々の住む天界とされている神聖な場所になります。
周壁内には、古代クメール語の碑文があり、このピマーイ遺跡の歴史を肌で感じ取ることができます。
参道
塔門をくぐり周壁内から出ると、中央祠堂(ちゅうおうしどう)に続く参道が現れます。
この参道を修復中、屋根に使う装飾や瓦片が発見され、昔は瓦屋根があったとされています。
バンナライ
中央祠堂を正面に見て左、西側には、「バンナライ」と呼ばれる、いくつもの正方形の柱穴跡がある、大きさが同じ建物が2棟見えます。
中に入ると、いくつもの細長い部屋があり、宗教の経典が保管されていた経蔵であったと見られています。
また、中央祠堂のある回廊の外側の4隅には、溜池があります。
当初、この溜池の4箇所には4つの寺院があり、溜池は、これらの寺院の貯水池として沐浴場にもなっていたそうです。
中央祠堂
いよいよピマーイ遺跡で最も重要な中央祠堂の内部に入ります。
中央祠堂は白色砂岩でできています。
クメール遺跡は通常、東向きに作られているのに対し、ピマーイ遺跡は南向きに作られているのが特徴です。
これは、クメール王朝の都、ヤショダラプラ(アンコールの都)に、正面を向くように建設したため、と言われています。
屋根飾りにはあの古代インドの叙事詩、ラーマヤナや仏教説などが彫られており、正面にはシヴァ神が彫り込まれています。
中央祠堂内に鎮座する仏陀像。ここでお参りをしました。
プラン・ブラマタット
中央祠堂の右側、南東に位置するプラン・ブラマタットという塔。
プラン・ブラマタットはラテラト(紅土)でできており、中からは、ジャヤーヴァルマン7世とされる坐像と、ジャヤーラジャーデーヴィー王妃と思われる像が発見され、現在この2つの像は、ピマーイ国立博物館に展示されているようです。
プラン・ブラマタット内に安置されているジャヤーヴァルマン7世を模した彫像。
ジャヤーヴァルマン7世は、アンコール朝全盛期の王で、ピマーイ遺跡のほか、スコータイ遺跡でも彫像が発見されました。
その他
その他にもピマーイ歴史公園内には、ここで発掘されたであろう、たくさんの遺跡の断片が並んでいます。
こちらはタイの民族叙事詩、ラーマキエンが彫られています。
それぞれの遺跡には、キャプションが添えられてありました。
遺跡好きな方には、ぜひ訪れてみてほしい場所の1つです。
ピマーイ歴史公園近くのおすすめカフェ「PUNP CAFE」
ピマーイ歴史公園の遺跡見学後、疲れたのでお茶をしに、公園から徒歩5分くらいのところにある「PUNP CAFE」に来ました。
Google マップはこちら→PUNP CAFE
ピマーイ遺跡周辺にはいくつかカフェがありますが、グーグル検索して口コミ評価が良かったので、ここにしました。
PUNP CAFE 店内の様子
この日は土曜日で、店内は観光客より地元タイ人客が圧倒的に多かったです。
コンセントも各所に用意されてるので便利です。
お店の前もおしゃれな感じでしたが、店内は落ち着いた雰囲気で、シンプルでセンスのいいインテリアが並びます。
PUNP CAFE メニュー
コーヒーやイタリアンソーダ系が大体60B前後。
ナゲットやフライドポテト(59B)、ご飯メニュー(69B〜89B)もあります。
その他、ケーキ類もありました。
PUNP CAFE 実際にオーダーしたもの
私はベイビービアという、カラメルソーダ(60B)をオーダー。
夫はイタリアンソーダー(55B)。
あと夫は鶏煮込みがのったご飯メニュー69Bも注文。これがとっても美味しかったんですよね。
この他にバナフィーも頼みましたがドリンク含めてどれも美味しかったです。
だから地元の人にも人気のカフェなんだろうな、と思いました。おすすめです!
PUNP CAFE 基本情報
電話
080 813 3076
営業時間
平日8:30-17:00
土日9:00-17:30
※火曜日定休
ウェブサイト
https://www.facebook.com/p/PUNP-CAFE-100077047704651/
ピマーイ歴史公園の遺跡観光の様子をYoutubeで見る!
私のYoutubeチャンネルでは、今回のピマーイ歴史公園での遺跡観光の様子を動画でアップしています。
8分ほどの短い動画に、ピマーイ遺跡観光の魅力を凝縮して動画にしましたので、ぜひサクッとご視聴いただけると嬉しいです!
まとめ
最後に一言、遺跡観光は日陰が少なくて暑い!ですので、しっかり水分補給をして、帽子や日傘などなどをご用意の上、ピマーイ遺跡観光を楽しんでくださいね。
直近では昨年、世界遺産であるスコータイ遺跡群を見学しましたが、ピマーイの方はクメール遺跡で、また違った様式の遺跡観光ができて良かったです。
古都スコータイで世界遺産の遺跡巡り/คนญี่ปุ่นไปเที่ยวที่สุโขทัย - YouTube
また、ピマーイには今回初めて訪れましたが、ゆっくり時間が流れている素敵な場所でした。
今回利用したホテルも良かったですが、次回はピマーイに宿泊してみたいな、と思いました。
最後までお読みいただきありがとうございました。この記事がどなたかのお役に立てれば幸いです。
ピマーイ歴史公園 基本情報
所在地
341/3 ใน 115/2 Wannaprang Alley, Nai Mueang, Phimai District, Nakhon Ratchasima 30110
電話
044 471 535
営業時間
7:00-18:00
ウェブサイト