2024年6月に実施された春季・実用タイ語検定試験準二級に合格しました。
タイ語検定準2級に合格しました😭
— Nekothai🇹🇭 (@sakae_thailand) 2024年7月5日
毎日コツコツ勉強した結果が出て良かったです。
そして今はチュラロンコン大学のインテンシブタイ(タイ語集中プログラム)を受けていて毎日タイ語漬け🙃
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タイ語検定3級までの解答はマークシート式ですが、準二級は、記述式の問題も出題されます。
タイ語が「読める」だけでなく「書ける」ことも必要になってくるタイ語検定準二級。
またタイ語検定準2級に合格するためには、日常会話以上のタイ語能力が求められます。
この記事では、私がタイ語検定準二級に合格するためにしてきたおすすめの勉強方法と実際に使っていたテキストをご紹介したいと思います。
タイ語検定準二級のレベル
タイ語検定準二級のレベルは公式ホームページでは下記のように公表されています。
社会生活を送るのに不可欠な中上級レベルの文法知識と語彙を習得し、それらを用いて的確に表現できること。
やや長い文章の読解・聴解・記述・口述ができる。
一般的な業務や職務においてタイ人との意思疎通が可能なレベル。
実際に準二級に挑戦してみた私の感想は、タイ語検定3級から準二級に合格するためには、ニュースなどで出てくる、日常ではあまり使わない語彙をしっかり勉強しないと合格はできない、と感じます。
ですが逆にいえば、しっかり勉強をすれば合格できるレベルです。
タイ語検定準二級のテスト内容
テスト内容に関しては、筆記60分間、リスニング20分間の合計80分間。
設問1:日本語訳の穴埋め問題。解答はタイ語で記述します。
設問2:並べ替え問題。タイ語の文法力が求められます。
設問3:タイ語での作文問題。日本語訳をタイ語で記述します。
設問4:単語問題。日本語訳に合ったタイ語を選びます。
設問5:単語問題。正しいタイ語の綴を選択し、意味を書く。
設問6:会話文の穴埋め問題。選択式。
設問7:長文を読んで解答を選ぶ選択式。
リスニング1:質問のタイ語を聞いて、それに合った解答を選ぶ選択式。
リスニング2:タイ語の長文を聞いてから、質問の答えを選ぶ選択式。
タイ語検定準二級の過去問題が販売されていますので、詳細はそちらで確認できます。
準二級の合格率は2023年度が33.1%、2024年度が33.6%となっています。
タイ語検定準二級に合格するための勉強方法
まず、タイ語検定準二級に合格するために必要なのは、
- 語彙力を上げる
- 長文を読むスピードを上げる
- タイ語での作文力を身につける
- リスニング力を上げる
この4つのタイ語力を今以上に磨く必要があります。
そのために、私がタイ語検定準二級に合格するまでにしてきた勉強方法をご紹介します。
1.タイのメディア記事を読む
タイ語検定準二級に合格するためのおすすめの勉強方法、一つ目は「メディア記事を読む」です。
タイ語の記事を読むことで、語彙力、長文を読むスピードを上げることができます。
私がよく読んでいるタイのサイトは下記です。
タイのどのサイトでもいいので、自分のお気に入りのメディアサイトを見つましょう。
全部の内容を読まなくても、最低でも1日1記事を選んで、記事の見出し部分を読むだけでも勉強になると思います。
記事を読んでいると、日常会話では使わない書き言葉がたくさん出てきますので、勉強になり、わからない単語はその都度調べ、ノートに書き出し覚えていくことで、より語彙力や読解力が身につきます。
毎日記事に目を通すことで、長文に慣れてきますので、読むスピードも上がっていきます。
読む記事の内容に関しては、自分の興味がある分野から読み進めるといいと思います。
例えば、最近の記事で読みやすいと思ったのは、sanookの下記の2つの記事です。
เผย 10 อันดับ โรงพยาบาลที่ดีที่สุดในประเทศไทย มีที่ไหนบ้างมาดูกันเลย
「タイの評判の良い病院トップ10」というタイトルの記事です。
この記事は文章量も少なく、サクッと読めます。
もしあなたがタイ在住者であれば、どの病院がいいのか迷った時の参考にもなり、興味が湧く記事だと思います。
あとは、このような記事も読みやすいと思います。
"แก้วมังกรเนื้อขาว" กับ "แก้วมังกรเนื้อแดง" ต่างกันอย่างไร กินแบบไหนดีกว่า
「ドラゴンフルーツ・果肉が白いのと赤いの、違いは?どうやって食べたらいい?」
この記事も難しい内容ではありません。
準二級を目指している方は試しに読んでみてください。
準二級に合格するには、この記事くらいの内容を理解できないと厳しいかな、と思います。
グルメに関すること、旅行に関すること、なんでもいいので、あなたの好きな分野の記事を読むことから始めてみてください。
2.タイのTV番組・ラジオなどを積極的に聴く、見る
タイ語検定準二級に合格するためのおすすめの勉強方法、2つ目は「タイのTV番組やラジオを積極的に聴く、見る」です。
タイのTV番組やラジオを聴くことでリスニング力を鍛えることができます。
タイのTV番組では、私の場合は平日毎朝8:00-10:00までThai PBSで放映されている「วันใหม่วาโรตี้(ワンマイ・バラエティー)」という番組が好きで、家事などをこなしながら視聴しています。
วันใหม่วาไรตี้ | Thai PBS รายการไทยพีบีเอส
この番組は、現在のタイの社会問題やタイの地方など、ローカルに根付いた文化、その土地の伝統工芸の紹介、身近で役立つ情報などを知ることができる情報番組。
この番組を見ると、今バンコクのどこでこんなプロジェクトが進んでいるのか、とか、バンコク以外の地方の様々な情報が得られます。
ニュース番組ほど堅苦しくない内容なので、楽しく視聴できて知識も増えて、さらにはタイ語のリスニング力も上がります。
その他には、タイのドラマや映画も観ますし、ラジオも聴きます。
グルメ番組も色々なチャンネルで放送されていて、見ると面白いですよ。
楽しくリスニング力を上げられるので、あなたも自分の好きな番組やタイのユーチューバーなどを見つけてみるといいと思います。
3.タイ語のテキストを使って作文問題にチャレンジする
タイ語検定準二級に合格するためのおすすめの勉強方法、3つ目は「タイ語のテキストを使って作文問題を解いてみる」です。
タイ語検定準二級にはタイ語の作文問題が出題されます。
作文に慣れるには、正しい答えが得られるテキストを使っての勉強がおすすめです。
私が使っていた&おすすめするタイ語のテキストは2冊あります。
1冊目は「中級タイ語総合読本 タイの社会と文化を読む」です。
このテキストは25章に分かれていて、タイトルの通り、タイの社会と文化に関するトピックがあり、それに使われている単語や文法を知ることができます。
練習問題では、各項目にタイ語の作文問題が設けられています。
私のYoutubeチャンネルでは、このテキストを使って、私がどのように勉強しているかを紹介している動画がありますので、興味がある方はぜひそちらも併せてご覧ください。
2冊目は「タイ語上級講座 読解と作文」です。
この本は全部で24章に分かれていて、内容はやはりタイの文化や習慣に関するトピックですが、先ほど紹介した中級タイ語総合読本よりも文章が長く、タイ人の価値観、ものの考え方について書かれているので、より「タイ人の事」がわかるテキストになっています。
このテキストにも作文問題が各章に設けられていますので、作文力を身につけるにはぴったりです。
4.タイ語検定試験の過去問題集を解く
タイ語検定準二級に合格するためのおすすめの勉強方法、4つ目は「過去問題集を解く」です。
これは必須の勉強方法ですよね。
事前に過去問題集を解いて、どんな問題が出題されていて、どれくらいの時間配分をしておけば良いか、当日の試験に備えておく必要があると思います。
私の場合ですが、長文読解問題が得意分野なので、長文問題には20分、長文問題の前に出題される会話文の穴埋め問題には10分ほどは最低でも必要、と目安をつけて挑みました。
筆記試験は60分間なので、会話文&長文問題以外の問題には、30分間しかかけないように時間配分をしました。
わからない問題に関しては、そこでつまづくと思わぬ時間を割いてしまうので、後回しにするなどして、とにかく自分の得意な問題に時間を割くようにしました。
正直、タイ語検定準二級は、私にとっては本当に息つく暇もないくらいにスピード感が大事だと思いました。見返す余裕もあまりありませんでした。
試験本番にしっかり自分のタイ語能力を発揮できるよう、時間配分はとても大切だと思いますので、絶対に過去問題集は勉強しておくべきだと思います。
最後に
私が1番苦手なタイ語の勉強は、単語の暗記(意味を覚えるのも、書けるようになるのも)です。
ですので、タイ語検定試験の本番前10日間くらいは、今までノートに書き出していた単語を書きまくって意味を覚えることに時間を充てていました。
それを見たタイ人夫が、「タイ人はそんな風に単語の書き方を暗記しないよ」と言ってきたので、どうやって勉強したのか聞いたら「一度、その単語を書いてみて、見たことあるな、と思ったらそれが正解、みたことがない、違和感を覚えたら違う風に書き直してみる」という、なんとも意味不明なことを言ってきたんですよ!!
よく考えると、タイ人も実際に書き間違えよくありますよね・・・。
この夫の発言を聞いて「単語を必死に暗記してる私って・・・」となんともやるせない気持ちになりました。。。が、この努力が試験結果に反映し、報われたのでよかったです!
また、私はもともと勉強が苦手なので、一日何時間も勉強するストイックな勉強方法はできません。
1日長くても1時間、それ以上はしなかったです。
自分がストイックに勉強できるタイプか、もしくは私のように長時間の勉強は無理なのか、まずは自己分析をしてから、タイ語検定試験の本番に備えた勉強プランを練ることをおすすめします。