
都会バンコクでの暮らしを離れてパトゥムターニー県に引っ越してから早くも2ヶ月が過ぎました。
はじめからバンコクを離れることに、あまり不安はありませんでしたが、実際に田舎で暮らしてみると、都会とは違う街の雰囲気や人々、意外な住みやすさも感じています。
今回は、、パトゥムターニーでの生活を通して見えてきた「バンコクとの違い」についてリアルな体験を交えながらお伝えしていきたいと思います。
これからタイでの田舎暮らしを考えている方や、パトゥムターニー県に興味がある方の参考になれば嬉しいです。
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パトゥムターニー県ってどんなところ?!
パトゥムターニー県は、バンコクのすぐ北に隣接する県で、都会の便利さとタイらしい田舎の雰囲気が混ざり合った場所です。
バンコク寄りのフューチャーパークあたりであれば、BTSもあるため、都会っぽい感じ。
私が実際に住んでいるのは、ナコンナーヨック県寄りのため、都会らしさより田舎らしい雰囲気の方が強いです。
バンコクから車で1時間もかからずにアクセスできるため、通勤・通学で行き来する人も多いですが、少し郊外に出ると田んぼや運河、のどかな街並みが広がっています。
このパトゥムターニー県を代表するのが「ランシット運河(คลองรังสิต)」です。
ランシット運河は、チャオプラヤー川から派生して県内を東西に横断し、ナコンナーヨック県の方まで続いています。
運河沿いには昔ながらの農村風景が残っていて、今でも多くの人々が農業や果樹栽培を営んでいます。
パトゥムターニーは、バンコクのベッドタウン的な役割もありながら、運河や畑、緑の多い環境で心がほっとする場所。
都会の便利さと田舎の穏やかさ、その両方を感じられるのがパトゥムターニー県の魅力です。
パトゥムターニー県で重要なランシット運河

ランシット運河(Khlong Rangsit)は、タイ中部のパトゥムターニー県を代表する大きな運河です。
19世紀末、ラーマ5世(チュラロンコン大王)の時代に、タイ初の大規模な灌漑運河として建設されました。チャオプラヤー川から分かれてパトゥムターニー県を横断し、ナコンナーヨック県方面まで続いています。
この運河によって、周辺地域の農地に安定して水が供給されるようになり、当時のタイの最大の輸出品であった米の生産が大きく発展しました。
現在も運河沿いには田んぼや農村風景が広がり、パトゥムターニー県の生活や産業を支える大切な存在となっています。
実はこの灌漑運河の建設には、日本から招かれた技師・西村捨三氏が工事の指導に貢献したという諸説もあります。
パトゥムターニー県での生活はバンコクとここが違う!
先述しましたが、私が今住んでいるのはパトゥムターニー県の中でも、ナコンナーヨック県寄り、バンコク寄りと比較するとまた違うと思いますが、私が生活してリアルに感じたバンコクとの違いをお伝えしていきます!
個人商店が豊富で生活必需品が半径3キロ以内ですべて揃う!
私が住んでいる付近はたくさんのムーバーンがあるため、バイクで5分以内の距離には、様々な個人商店や小規模スーパーがあり、生活に必要なものが全て揃う感じ。
食べ物に関しては、野菜はお店の軒先で新鮮なものが手に入るし、お肉類は、お肉専門スーパーが数軒あってしかも安い。
自炊しなくても、たくさんの屋台や食堂があるので選び放題、食べるのには困りません。
電動自転車がやたら走ってる!

ランシット・ナコンナーヨック通りという大きな通りに並行して、運河に沿ってずーっと長い道があるのですが、その通りにたくさんのお店が並んでいます。
片側1車線の細い道で、駐車場も限られているので、車で移動するより、バイクや自転車の方がずっと便利。
大通りは、高速道路並みにものすごいスピードで走っている車が多く、本当に恐いのですが、この小道は時速30〜40キロ程度でのんびり走っているバイクや車が多いため、自転車も多いし、バンコクではほとんど見かけなかった電動自転車が大活躍!!
こんなに電動自転車が走っている地域を見たのは初めてなので、ちょっと驚きました。
バイクに乗れなくても、自転車があれば十分買い物もできるので、ある意味、バンコクよりも私にとっては便利で、私もバイクで買い物にちょくちょく行くようになりました。
小規模スーパーがやたら多い!

みなさん、CJスーパーマケットをご存知ですか?あのカラバオがオーナーのスーパーです。
バンコクでは、大通り沿いには(たぶん)なくて、ソイの中に点在しているので、あまり知らない人も多いかと思います。
私の住む地域にはこのCJが数軒あり、かなりお世話になっています。
以前住んでいたバンナーにもあって、飲料水&猫砂(豆腐の)目当てでよく通っていましたが、ここに越してきて更に通うことが多くなりました。
ちなみに、店内にはカフェコーナー「Bao Cafe」があるんですが、特にチャータイが美味しい。そのほかコーヒー類も美味しいですよ。よく1Get1Freeもやっているので、安くてコスパいいので頻繁に利用しています。

あとは、ロータスもセブン並みにたくさんあります。
トイレットペーパーや洗剤などの日用雑貨を買うには、やっぱりこういったスーパーがあると便利ですよね。
飲料水が安い!

パトゥムターニー、飲料水がすごく安い!
10年以上バンコクに住んでいたので、地方はこんなに飲料水が安いのか、と驚きました。
上の画像のお店は、1パック(1.5ℓペットボトル×6本)23バーツ。
飲料水販売所みたいなところがいくつかあり、そこに行けば20バーツで買えます。

この「Blue World」という飲料水は、サムットサーコーンで製造されています。
住んでるムーバーンの隣のスーパーで帰るので、いつもこれ。
他にも、「Angel」という名前の飲料水はパトゥムターニー製造でした。
驚いたのが、屋台でも250mlくらいのペットボトルに入ったお水が無料だったんですよね。全部の屋台ではないですけど、バンコクではありませんでした。
ちなみにバンコクでは安くても1パック40バーツ後半、50バーツ代が当たり前。
たまにCJが、カラバオマークの水を1パック39バーツで販売していて、私が見た中ではそれが底値でした。
いつでも20バーツほどで飲料水が買えるのは、ペットがいる我が家では特にありがたいです。
20バーツショップがやたら多い!

本当にめちゃくちゃ多い20バーツショップ。
この写真のお店のように大きいお店もあるし、個人経営の小さなお店も含め、やたら多い。

大きなお店は品揃え豊富で、便利なのでいつもお世話になっています。
日本の100円ショップ的な存在。
品質はMr.DIYに劣りますが、20バーツですからね。。。20バーツショップ行った後にMr.DIY行くと、ものすごく高品質に感じます。笑
屋台や食堂の価格はあまりバンコクと変わらないが、量が多い!

この写真だとあまり量の多さが感じられない気もしますが・・・屋台や食堂の価格はバンコクと変わりません。
違うのは量。
特にクイッティアオは、バンコクの倍の麺の量。ご飯もてんこ盛りにしてくれるお店が多いです。
屋台や食堂のお米が美味しい!


パトゥムターニー県には、「カーオ・ホーム・パトゥム(ข้าวหอมปทุม)」という品種のお米があると、引っ越してきて知ったのですが、それを使っているのかは分かりませんが、屋台や食堂で、お米の外れがまずない。むしろ、すごく美味しい!と感じる屋台もあります。
バンコクの屋台やローカル食堂では、「外れた・・・」と思うこともまぁまぁあったりします。
おかずは美味しいのに、米が・・・なんてこともあるので、そういう時は、すごく残念な気分になるんですよね。明らかに古米だとわかるお店もあるし。
こっちに越して、うちの近所だけではありますが、けっこうな数の屋台や食堂に行きましたが、本当に外れがないのが嬉しいです。
やっぱりパトゥムターニー、田んぼもたくさんあるし、お米が安いから米に外れがない。
意外と夜遅くまで屋台が営業している!
バンナーに住んでた時、2駅隣のサムロン(サムットプラカーン県)のインペリアルワールドによく行ってたんですが、閉店がめちゃ早いんですよね。20時半頃にはもう片付けも終わりかけてる店もあるくらい。
だから、バンコクは特別に夜も営業しているのかと、勝手に思っていたんですが、この辺りは23時頃まで営業している屋台や店もあって、それが意外でした。
チェーン店がない!
スタバ、マック、KFC、ミクシュー、スッキーティーノーイなどなど、バンコクではあって当たり前のチェーン店がない。大通りに出れば数軒ある程度。
代わりにマイナーなチェーン店?があって、けっこう面白いです。


このクマのキャラクターが可愛い「チャー・カイムック」というお店。
チェーン店っぽいですが、バンコクでは見たことがなく、ドリンク20バーツ〜で、試しにチャータイ25バーツを買ったんです。
そしたらなんと、茶葉から淹れてくれてめっちゃ濃厚で美味しかったっていう。
普通、できてるものとか、液体状のものを使いますよね、この価格だと。
チャータイ・チーズも美味しくて、安いからよく買っています。
お店の人たちは基本優しい!
バンコクだと、お店の人がけっこう恐い感じの方もいて、「微笑みの国じゃなかったのか・・・?!」と思うこともありますよね。
ですが、ここに住み始めてから、まず恐い人に当たったことがない!!
なぜか、屋台とかで注文しようとして目が合うと、ほとんどの人が微笑みかけてくれる。
昔のタイにタイムスリップした感じを味わっています。
人間の病院より動物病院の方が多い!
人間の病院は、家からは車がないと行けない距離に2軒あって、クリニックも1軒しかないのに、やたらペットショップと動物病院がたくさん。
動物に優しい街なのかな?!
寺院がやたら多い!


バンコクでも十分、寺院は多いと思っていましたが、この辺はそれにも増して多い!!
チェンマイも多いですが、パトゥンターニーにもたくさんあるので、お寺好きな人にはおすすめです!もうすでに過去記事で、パトゥムターニーの2つのお寺をご紹介しています。
毎朝托鉢できる!

私が住むムーバーンでは、毎朝、僧侶が決まった時間に托鉢にきます。
お寺が多いからこそ、こういう光景が日常生活の一部になっていますが、バンコクでムーバーンに住んでいた時は、お寺が周りになかったので、托鉢の光景は、道に出ないと見られませんでした。
まとめ

思いつく限りではありますが、10年以上バンコクで生活してきた私が、タイの地方に引っ越して来ての、気づきをまとめてみました。
当たり前ですが、「自分がいる世界だけが全てではない」と、身をもって体験しています。世界は広い!また自分の視野が広がりました!実際に体験してみるものですね、こういうことは。
あと、いい事ばかり書いていますが、タイの田舎暮らしのデメリットというと、やはり、タイ語ができないと不便です。読み書きもできないと、不便だと思います。
なぜかというと、屋台や食堂のメニュー表が全てタイ語オンリーだからです。

これがスタンダード。タイのローカル食堂は、注文を自分で書くところが多いですしね。
いちいちグーグルレンズなど翻訳機能を使わないとわからないとなると面倒だし、やっぱり、日本語オンリーで勝負するならバンコクが最強かと思います!
うちの近所では、小洒落たカフェとAmazonで、久しぶりに英語表記を見たくらい。ファランもあまり見かけないエリアなので、仕方ないですが、やはり、外国人が多く住むチェンマイなどとは違いますね。