タイ全国の博物館で毎年12月頃に開催されるナイトミュージアム(Night at the Museum Festival)。
今年2024年は53の博物館が参加し、誰でも幻想的な夜の博物館を楽しむことができます。
来訪者は、博物館を観覧できるだけではなく、この期間にしかないライブショーなどの特別なアクティビティや、マーケットで買い物を楽しむこともできます。
今回、私たちはミュージアム・サヤーム(サイアム博物館)のナイトミュージアムを訪れました。
とても素敵なナイトミュージアム・フェスティバルだったので、早速レポしていきたいと思います。
\メルマガ始めました/ \YouTubeチャンネルはこちらから/
ナイトミュージアムとは
ナイトミュージアムの正式名称は、「Night at the Museum Festival」。
バンコクの博物館だけではなく、北はチェンマイから南はプーケットまで、タイ全土の博物館が参加しているフェスティバルです。
今年は53の博物館が参加し、夜間の博物館を一般公開しています。
Night at the Museum Festival 2024 - Bangkok Art City
ナイトミュージアム・フェスティバルの期間は、12月6日〜12月29日までですが、それぞれの博物館によって夜間の公開期間が違いますので、上記のURLから確認してください。
サイアム博物館のナイトミュージアム
私たちは今回、バンコクのサイアム博物館のナイトミュージアムを訪れました。
入場料は無料。通常は大人100バーツ。(60歳以上と15歳未満は無料)
公開期間は12月20日〜22日(時間は16:00-22:00)までの3日間。
この記事をアップする頃には、サイアム博物館の公開期間は終了していますが、まだ他の博物館で夜間公開されていますし、毎年開催されているので来年以降の参考にしてもらえればと思います。
サイアム博物館(ミュージアム・サヤーム)場所
サイアム博物館の最寄駅は、MRTサナームチャイ駅。
エスカレーターを上ると、目の前がサイアム博物館です。
ワット・ポーやパーククローン花市場、少し足を伸ばせばワット・プラケオなどもあり、観光客に人気のエリアがすぐ近くにあります。
サイアム博物館の入り口。
私たちは、20:00頃に到着し、22:00くらいまでいましたが、たくさんのお客さんが訪れていました。
ナイトミュージアム|サイアム博物館 フェスティバルの様子
全体マップ
サイアム博物館のナイトミュージアムのマップ。
博物館の前広場では、博物館の外壁に映し出された幻想的な映像を楽しむことができます。その他、食べ物が買えるテントが並んでたり、小さな観覧車があったりと、フェスティバルらしい雰囲気でした。
裏の広場では、クラフトものの雑貨の販売の他、ライブステージや、タイのお化けにまつわる話が聞ける特設の館みたいなのがあり、時間が決められた人数制限制でした。
入って聞きたかったけど、満員で入場できず、人気のアクティビティでしたね。
こんな感じで色んなアクティビティが用意されていて、子どもから大人まで幅広い年齢層が楽しめます。
サイアム博物館内
サイアム博物館は、18世紀初頭から20世紀にヨーロッパのトレンドであったギリシャ、ローマの建築様式を取り入れています。
モダンで落ち着いた洋館といった雰囲気で、格式を感じさせる建物です。
1Fには、サイアム博物館の建築についてのパネルや博物館の模型もありました。
こちらの展示室では、タイの歴史を時系列を追って見ることができます。
取手付きの引き出しがあって、開けてみると歴史に関する資料や物が入っていました。興味を惹くような仕掛けがあって楽しいです。
上の画像はラマ7世の写真で、1932年12月10日、絶対王制から民主主義制へ移行し、憲法が交付された時の記念すべき写真。
毎年12月10日はタイの憲法記念日になっています。
こちらはタイ国旗の歴史。
白い象の国旗は、1855年〜1916年のラマ4世時代のもの。
仏陀の母が仏陀を身籠った時に、白い象がお腹に入る夢を見たという説があり、白い象は仏陀の化身として、タイではとても神聖な存在とされています。
赤い3本線の旗は、ラマ6世時代の1916年ー1917年の国旗。
1917年8月15日に、バンコク・デイリーメール誌にて掲載された外国人の意見をきっかけに、現在の国旗でもある青が加わったものになりました。
そのバンコク・デイリーメール誌には、赤だけの縞では、タイという国の威厳に欠けている、とあり、国王の象徴色でもある青の縞が加わったそう。
ちなみに赤は国民、白は仏教や国民の純粋な信仰心を表しているそうです。
この展示室では、白い箱に描かれた仏教にまつわる絵を選んでパズルのピースを完成させると、右のお寺の映像に変わり、お寺へお参りする人々のアニメーション映像が流れる仕組み。
観覧するだけではなく、色々な仕掛けがあるので、子どもも楽しめる博物館だと思いました。
タイの伝統衣装などが展示されているエリア。
タイ名物のサワッディーしているドナルド!(ロナルド?)もいますよ。
タイの食べ物に関する展示エリア。
袋入りのコーラは今でも健在!
タイの昔ながらの教室。タイの地理に関する教科書があって、夫が小学生の時勉強したのを思い出して、懐かしんでました。
タイの招き女神、ナーン・クワック!ド派手な感じがタイらしい!
タイらしいグッズが売ってるミュージアムショップも営業していました!
タイ土産にピタリの可愛い雑貨がたくさん。
閉館まであまり時間もなかったので、急足で観覧しましたが、すごく面白い博物館なので、またゆっくり見に来たい。
サイアム博物館の広場の様子
博物館の正面入り口の外壁には、タイの仏教に関する教えの映像が映し出されていて、とても幻想的でした。
博物館前広場には食べ物のテントが並びます。
右の飲み物は、タイの電気公社のブースで無料で配っていました。
博物館裏手の広場は広くて、ここではクラフトフェアをしていて、手作りのグッズ販売などがありました。駄菓子屋さんも。
ライブステージでは演奏や踊りの披露が。
様々な年齢層の人がナイトミュージアムを訪れていました。
私たちも食べ物を買って、博物館の外壁に写し出される映像を眺めながら、芝生の上でご飯食べてから帰りました。
芝の上ではタイ人とファランのカップルがかなりラブラブな状態でずっといちゃついてましたね〜。笑
まとめ
夜の博物館は幻想的で雰囲気はとってもいいし、寒季の夜は涼しく、外の広場では最高に気持ちが良かったです!
今回、タイのTV番組でナイトミュージアムを運営している方のインタビューを見て、「あっ!そうだ。ナイトミュージアムの季節だ!」と思い出し、訪れてみました。
そこで、外国人にももっとナイトミュージアムを知ってほしい、と仰っていたので、この記事を読んだ方がナイトミュージアムに興味を持ってもらえたらいいな。
番組ではサイアム博物館の他、ヤワラート近くのタラート・ノーイ博物館のことも取り上げられていて、今度行ってみたいな、と思いました。(タラート・ノーイ博物館もナイトミュージアムに参加していますが期間は終了しています)
2024年のナイトミュージアムは期間終了間近ではありますが、まだ間に合います!
間に合わなかったら来年以降にでもぜひ、訪れてみてください。