猫のように暮らしタイ

タイでの「暮らしを愉しむ」ささやかな私の日常を猫のように気ままに綴っていきます。

チュラロンコン大学タイ語コースを受講した体験談|オンライン上級TH8

チュラロンコン大学タイ語コース|オンライン上級TH8

2025年1月期のチュラロンコン大学・タイ語集中講座(CTFL)上級8(TH8)オンラインの受講が修了しました。

この記事では、授業の内容や受講後の感想をご紹介します。

チュラロンコン大学のタイ語コースに関しての詳細は下記の記事にまとめましたので、ぜひそちらからお読みください。

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私は、チュラロンコン大学タイ語コースのオンライン中級TH5〜受講しているので、ご興味がある方はそちらから併せてお読みください。

 

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また、チュラロンコン大学のタイ語コース、インテンシブ・タイは、オンサイトとオンラインでは、同じレベルでもテキストの内容が違う(オンラインは、オンラインを担当している先生が作り、4年に1回ほどのペースでテキストの内容を見直しているようです。)ので、その点をご留意ください。

 

 

チュラロンコン大学タイ語集中講座 使用するテキスト|TH8

チュラロンコン大学タイ語コース|オンライン上級TH8

チュラロンコン大学タイ語集中講座のオンラインTH8で使用するテキストは、この1冊です。

中級TH6までは、グラマーの教科書もありましたが、上級に入ってからは文法の授業はありません。

思い返すと、チュラロンコン大学で習った文法は、本当にシンプルなもののみ。

複雑な難しい文法は習っていません。

ニュース番組やタイのメディアサイトを読んでいても、複雑な文法って滅多に出てこないので、タイ語中級以上のレベルになったら、必死に文法を覚える必要もないのかな、と思います。それよりも語彙力勝負になってくると感じます。

上級になってくると、日本語同様にタイ語も同じ意味の言葉でも、さまざまな言い回しがあるので、文章の全体を読みながらตีความ(意味を予想)する力が必要、それには語彙力がないと、ตีความさえできなくなるな、と感じました。

 

テキストに関してですが、私はオンラインを受講しているので、コース開始の1〜2日前までにe-bookとしてPDF版がメールで送られてきます。

授業料(23,000バーツ/1コース)+500バーツを支払うと、郵送で自宅まで紙のテキストも送ってもらえますが、国外にも郵送してもらえるのかは確認していませんので、気になる方は直接チュラロンコン大学の受付窓口にメールで問い合わせてみてください。

 

テキストの内容

オンラインTH8のテキストは、下記の7章で構成されています。

  1. 王室とタイ社会
  2. 言語と仏教
  3. タイの国歌と国旗の起源
  4. 世代の違い
  5. ジェンダーの多様性
  6. 社会問題:汚職と不平等
  7. 社会問題:生命と財産の安全

チュラロンコン大学タイ語集中講座の上級TH8では、「タイ社会についてのディスカッションを通じスキルを向上させる」が、授業目的になっています。

テキストは、全てタイ社会に関連した内容で、実際にあるタイのメディアサイトの記事を用いての授業でした。

そのため、辞書で引くと直訳での意味しか載っておらず、ネイティブにしか理解できない言い回しもたくさん出てきたので、その詳しい解説や、今後自分1人でこのような表現に出会した時にも、ある程度意味を測れるよう、意味の捉え方も教えていただき、とても有益な授業でした。

また章によって、タイ社会と自国や、自分の意見を述べるディスカッションをする場面もありました。

チュラロンコン大学タイ語集中講座 シラバス|TH8

チュラロンコン大学タイ語コース・オンライン上級TH8のシラバスは、3日間(9時間)で1項目の内容を終わらせます。

3日目には、先生が作成した練習問題をするのが基本の流れでした。

成績に繋がる小テストは期間中2回のみ、最終テストと前日のテストの練習が各1日設けられ、小テストは単語のディクテーション、穴埋め問題や長文読解問題、リスニングなどがありました。

また、毎週水曜日には、タイ社会の構築に影響している昔からの風習が書かれたエッセイ本を通してタイ語を学ぶという授業がありました。

ものすごい博識のあるベテランの先生が担当していますが、その先生が選んだ本ということもあり、生徒にも明確にタイ社会の昔からの風習がよくわかるようなエッセイ本で、タイ語だけでなく、タイという国、人、文化など、だいぶ深く理解できた印象です。

最後には、この読み物を通して、あなたの国の社会とタイ社会の相違点や同じ点を文章にまとめる、という宿題も出ました。

その他にも、タイ社会の歴史に関する講義が毎週水曜日の午前10:00〜12:00、計5日間(計10時間)あり、合計の授業時間は100時間、6週間かけてこのスケジュールをこなしていきます。

 

 

チュラロンコン大学タイ語集中講座 授業の様子や雰囲気|TH8

チュラロンコン大学タイ語コース・オンライン上級TH8の授業は全てZOOMで行われます。

生徒は日本人が私含め3人、マレーシア人1人、フィリピン人1人の計5名。

全部で4名の先生がTH8を担当してくれましたが、以前から教えてもらっている先生方です。

先生方は、もちろんチュラ大卒、修士課程や博士課程を授与されている先生方ですから、ものすごい博識なんですよね。

でも、いわゆる生真面目な「ガリ勉」っぽいキャラの先生はいなくて、どの先生もざっくばらんで、個性的で素敵な方達ばかりです。

秀才、ということを一切ひけらかすこと無く、どの先生も本当にオープンマインドな人柄的にも尊敬できるような方達です。

私は特に学もないので、こういった先生たちに教わる機会って今までなかったのですが、人生で初めて、「学があることって本当に素敵なことだな」と、チュラ大の先生方を見て、思いました。

生徒の方達に関しては、他のブログ記事でも見かけましたが、とにかく、それなりに裕福であったり、学がある人がほとんどと言っても過言ではありません。

私はTH5〜受講して色々な生徒さんに会いましたが、本当にそうだと思います。

私のように、学も渋くて、タイ現地採用時代にこのコースを受けるためにコツコツ貯金して、、、みたいな庶民は、少数派だと感じました。

だから、「学があるって、こういうことなのか。」と、40代にして初めて気づきました。

これは私のような一般庶民にしか気付けない感覚かと思いますが、良い人生経験になっているなと思います。笑

タイ社会の歴史に関する講義

タイ社会の歴史に関する講義5回は下記の内容です。

  • ボウリング条約
  • ラマ5世統治下の改革
  • 民族の多様性
  • ラマ6世統治下のナショナリズムの思想
  • 1932年の政権交代

どれもタイの重要な歴史的背景を取り上げた内容。

学生時代の「社会の時間」を思い出しますが、タイの歴史を大まかにでもわかる内容になっていました。

もちろんですが、講義も授業も全てタイ語です。

宿題・プレゼンテーション

宿題は先述した、タイ社会の風習と自国を比較した文章を作成して提出する、というもののみです。

プレゼンテーションはTH7に引き続き、TH8でもありません。

働きながら受講している生徒さんも今までにけっこういらっしゃったし、上級に入って大変になる、ということはないと感じます。

あとはどれだけ復習して、得た学びを自分のものにしていくかどうかにかかっていると思います。

 

 

チュラロンコン大学タイ語集中講座 テスト内容|TH8

小テスト

チュラロンコン大学タイ語集中講座のインテンシブタイ上級TH8では、1〜3の項目と4〜6までの項目に分けて2回、小テストがありました。

テストの内容はディクテーションと穴埋め問題、リスニングです。

今までの復習をしたり、きちんと授業に出席していれば難しい内容ではありません。

ですが、章ごとに設けられている練習問題は先生によって、めっちゃ難しかったりします。。。先生も、本番(成績につながるテスト)はこんなに難しくしないから、これは挑戦だと思って頑張って!と仰ってましたね。

総括テスト

TH8最終日に行われる総括テストでは、単語の穴埋め問題、リスニング問題3つと長文読解問題2つが出ました。

問題の量がけっこう多くて、単語穴埋め問題は選択肢から選べるようになっているけど、似たような意味合いの単語が並んでいたりして、回答にけっこう迷い、時間は今までで一番かかりました。

チュラロンコン大学タイ語集中講座 評価基準|TH8

チュラロンコン大学タイ語集中講座オンライン、上級TH8の評価基準は満点を100%とし、60%以上を獲得&授業に80時間以上出席する、というのが基準になってます。

内訳は、小テスト50%、最終テスト&評論文の宿題50%。

この合格基準はTH6までと同様でしたが、上級のTH7以降では、もし上記の基準に達しなくても、TH9を受けることができます。

中級TH6までは、上記の基準値に達しないと次のレベルへ上がれませんでした。

先生も仰ってましたが、上級のTH7、8、9に関しては、どれを受けても難易度は同じレベルだから、TH6さえパスしていれば、TH9からでも8からでも、どのレベルからでも受講することができる、との事でした。

 

 

チュラロンコン大学タイ語集中講座 受講後の感想|TH8

TH7と比べると、テキストの内容が私的には興味があって面白い内容だったので、最後までモチベーションを保って受講することができました。

おそらく上級クラスの中では、TH7が一番の鬼門なのでは?と思います。

本当にTH7の法律用語や王語やビジネスレターあたりは結構きつかった印象です。

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TH8の中で、個人的に面白かったのは、僧侶用語とタイの国歌と国旗の起源の章。

タイにいるとお寺に行く機会が多い分、身近な内容だと思います。

また、国歌と国旗に関しては、以前記事にしたサイアム博物館に、タイの歴代国旗の展示があり、もっと詳しく知りたいと思っていた内容だったので、勉強できてよかった!

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タイの国歌と国旗に関しては、タイマニアの方も気になる内容だと思いますので、いつか記事にまとめたいと思います!

まとめ

とうとうTH8も終わったのか、と思うと感慨深いです。

当初の目標はTH6まででいいかなぁ?程度っだったのです。neko-thai.com

タイ語学習の旅もずいぶん遠いところまで流されてきた、そんな風に思いますし、まさか自分がここまでタイ語を勉強することが好きだとは思ってなかったんですよね。

そう思えるのも、本当に、チュラ大のタイ語コースだからこそだと思っています。

これまでの長〜いタイ語学習の旅路は、TH5〜ぜひご覧ください!

 

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