猫のように暮らしタイ

タイでの「暮らしを愉しむ」ささやかな私の日常を猫のように気ままに綴っていきます。

チュラロンコン大学タイ語コースを受講した体験談|オンライン上級TH7

チュラロンコン大学 タイ語コース 上級TH7

 

2024年11月期のチュラロンコン大学・タイ語集中講座(CTFL)上級7(TH7)オンラインの受講が修了しました。

この記事では、授業の内容や受講後の感想をご紹介します。

チュラロンコン大学のタイ語コースに関しての詳細は下記の記事にまとめましたので、ぜひそちらからお読みください。

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私は、チュラロンコン大学タイ語コースのオンライン中級TH5〜受講しているので、ご興味がある方はそちらも併せてお読みください。

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また、チュラロンコン大学のタイ語コース、インテンシブ・タイは、オンサイトとオンラインでは、同じレベルでもテキストの内容が違う(オンラインは、オンラインを担当している先生が作り、4年に1回ほどのペースでテキストの内容を見直しているようです。)ので、その点をご留意ください。

 

 

チュラロンコン大学タイ語集中講座 使用するテキスト|TH7

チュラロンコン大学 タイ語集中講座(インテンシブ・タイ)TH7

チュラロンコン大学タイ語集中講座のオンラインTH7で使用するテキストは、この1冊です。

中級TH6までは、グラマーの教科書もありましたが、上級TH7では文法の授業はありませんでした。

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私はオンラインを受講しているので、テキストは、コース開始の1〜2日前までにe-bookとしてPDF版がメールで送られてきます。

授業料(23,000バーツ/1コース)+500バーツを支払うと郵送で自宅まで紙のテキストも送ってもらえますが、国外にも郵送してもらえるのかは確認していませんので、気になる方は直接チュラロンコン大学の受付窓口にメールで問い合わせてみてください。

テキストの内容

テキストの内容ですが、下記の7項目に分かれています。

  1. 法律用語
  2. 王語
  3. ビジネス用語1
  4. ビジネス用語2
  5. 文学的な言葉
  6. 広告文
  7. スラング

チュラロンコン大学タイ語集中講座の上級TH7では、「様々なジャンルの文章やメディアを通じてタイ語を学ぶ」が、授業目的になっています。

法律用語や王語(王族に対してだけ使う尊敬語)などの、特別な時にしか使わない言葉、ビジネス上で使う言葉(主にメールや手紙での書き言葉)、文学や詩などで使う美しい表現技法、広告の時に商品やサービスを宣伝するために使う言葉(タイはことわざや慣用句がよく広告に使用される)、若者が使うスラングなど、「言葉」一つとっても、言い回しは様々ですよね。

TH7では、状況に応じたこれらの言語表現を勉強できるテキストになっていました。

TH5〜TH6までは、トピックやニュースなどを読んで内容を理解することが目的でしたが、TH7のテキストは、それぞれの項目の解説文になっているので、より深くタイ語を学べるようなテキストでした。

 

 

チュラロンコン大学タイ語集中講座 シラバス|TH7

チュラロンコン大学タイ語コース・オンライン上級TH7のシラバスは、3日間(9時間)で1項目の内容を終わらせます。(スラングは2日間・6時間のみ)

3日目には、先生が作成した練習問題をするのが基本の流れでした。

成績に繋がる小テストは期間中2回のみ、最終テストと前日のテストの練習が各1日あり、小テストは単語や文章のディクテーション、穴埋め問題や長文読解問題、リスニングなどがありました。

また、文法の授業がない代わりに、評論文の授業が週1回あり、メコン川のダム開発が各国に及ぼす影響、タイ南部のムスリムの人たちのこと、元タクシン首相などに関する3つの評論文を読むという、アカデミックな授業もあり、自国の環境問題に関する評論文を書くという宿題もありました。

その他にも、タイ社会に関する講義が毎週水曜日の午前10:00〜12:00、計5日間(計10時間)あり、合計の授業時間は100時間、6週間かけてこのスケジュールをこなしていきます。

チュラロンコン大学タイ語集中講座 授業の様子や雰囲気|TH7

チュラロンコン大学タイ語コース・オンライン上級TH7の授業は全てZOOMで行われます。

生徒は日本人が私1人、中国人4人、インド人1人の計6名でスタートしましたが、最終的に残っていたのは私を含めて3人だけでした。

人数が少なくなって寂しかったですが、3人の中で団結力?が生まれましたね。笑

TH7は、まさに上級!といった内容で、確かに、ここまでくると日常会話ではなく、かなりアカデミックな言葉を勉強するので、本当にタイ語を深く学びたい!とか、タイ文学が読みたい!とか何かしらの目的がないとけっこうキツイかな、と思いました。

フェードアウトしていったクラスメイトたちも、授業についていけない、ということはまずなかったはずですが、自分のタイ語を勉強する目的から外れていたので授業に参加しなくなったのではないかと思います。

テキスト序盤から法律用語や王語などの難しい内容から始まったのですが、王語は本当に難しい!例えば「言う」という一つの言葉をとっても、地位(王様、王様の家族、親戚など)によって、言い方が違うし、長くて言葉自体が難しい!

先生の説明はわかりやすく理解はしやすかったです。

ビジネス用語ではレターやメールでしか使わない(例:貴社益々ご盛栄のこととお喜び申し上げます的なものとか)とてもフォーマルな文章であったり、を勉強しました。

文学用語に関しては、タイの詩や韻文の読み方と色々な構成、文章を美しくする技法を習いましたね。

これを習っておけばタイ文学をより深く読めるようになると思います。

そして宣伝などの広告用語は主にタイのことわざや慣用句を用いてるものが多いらしく、その読解の仕方みたいなものを教えてもらいました。

TH6でも少し習ったタイのことわざですが、TH7でも更によく使われる慣用句を教えてもらい、かなり濃い授業内容でした。

スラングでは、ภาษาลู(パーサー・ルー)という、タイの若者の間で大流行中のลู語を教えてもらいましたがヤバイ!!笑

これはぜひ、タイ語上級者の方に挑戦してもらいたいですね!!

気になる方は「ภาษาลู」でYouTubeをチェック!

そして、先生はTH5・6でも同じ先生2名と日本人生徒の間で有名なシャンペン先生が評論文の授業をしてくれました。

シャンペン先生が選んでくれた評論文ですが、どれも興味深い内容で、タイ語だけでなく新たな知識も増えました。

また、文の内容は私1人で読んだのでは到底理解できない文章がたくさん出てきたのですが、シャンペン先生がご自身の色々な経験を例え話に披露してくれて、わかりやすいように説明してくれたので、理解できてすごーく楽しかったです。

さすがベテランの先生だと思いました。

余談ですが、ZOOMのカメラ越しに見えるシャンペン先生のお部屋は素敵すぎて、(先生方はみなさん自宅で授業をしている)またライフスタイルなども素敵で、個性的で魅力的な先生だな、と私は思いました。

他の先生方もみなさん素敵です!

タイ社会に関する講義

タイ社会に関する講義5回分は下記の内容です。

  • 国家経済発展計画
  • タイの学生と学生運動
  • タイのローカリズム
  • Y2K時代のタイ社会
  • 2006年9月19日のクーデター

私は水曜日の午前中の都合が悪くて、1回目しか講義を受けられませんでした。。。

これも思うに、最後まで残った残りの2名の生徒さんしか受講してなかったのではないかと思います。

タイ社会に関する講義なんて、なかなか受講できるものではない貴重な時間だと思うので、ぜひTH7受講される方は参加した方がいいと思います!

宿題・プレゼンテーション

宿題は先述した、自国の環境問題に関する評論文を書くというもののみ。(成績に繋がる)

TH7はプレゼンテーションの時間はなかったです。

テキストの内容も、専門的な内容なので予習として自分1人で読んでもわからない感じだったので、予習もせず、授業で先生に説明してもらいながら理解していきました。

そういった意味ではTH5、6の時のようにプレゼン準備も宿題もなかったので楽でした。

 

 

チュラロンコン大学タイ語集中講座 テスト内容|TH7

小テスト

チュラロンコン大学タイ語集中講座のインテンシブタイ上級TH7では、1〜3の項目と4〜6までの項目に分けて2回、小テストがありました。(7.スラングは小テストなし)

テストの内容はディクテーションと穴埋め問題、リスニングです。

1回目のリスニングテストが法律に関するニュースだったんですが、これはめっちゃ難しかったです。ニュースのアナウンサーが話すスピードがやけに早かったし、憲法○条と○条を適用して・・・みたいな内容で頭がこんがらがりましたね・・・。

小テストに関してはその日のうちにみんなで答え合わせもしました。

この2回分の小テスト、そして最終テスト&本番前の練習テストが用意されているのですが、これらのテストも、テキスト同様に教えてくれている先生方が作成するのですが、テキストの重要な単語を先生がピックアップしてまとめました!的な内容なので、自分でまとめを作らなくても、効率的に勉強できてとてもいいです。これは貴重なタイ語勉強の財産になると思います。

最終テスト

最終テストでは、慣用句の問題や王語のリスニング問題、単語穴埋め、長文問題は刑事事件を題材に、法律用語に関係する問題が出題されました。
テストがあった日、帰宅したタイ人夫にこの問題を見せたら「よく解けたね、特に法律用語を使った長文問題はタイ人が読んでも混乱する・・・」といわれました。

その他にも普段の夫との会話で、TH7で習った言葉を使った時に、「その単語、使えるようになったの?!すごいね、アカデミックな言葉だよ!」と褒められましたね。

やっぱりTH7、大変だったけど頑張った甲斐があったなぁ、と思いました!

チュラロンコン大学タイ語集中講座 評価基準|TH7

チュラロンコン大学タイ語集中講座オンライン、上級TH7の評価基準は満点を100%とし、60%以上を獲得&授業に80時間以上出席する、というのが基準になってます。

内訳は、小テスト50%、最終テスト&評論文の宿題50%。

この合格基準はTH6までと同様でしたが、TH7では、もし上記の基準に達しなくても、TH8、TH9を受けることができます。

中級TH6までは、上記の基準値に達しないと次のレベルへ上がれませんでした。

先生も仰ってましたが、上級のTH7、8、9に関しては、どれを受けても難易度は同じレベルだから、TH6さえパスしていれば、TH9からでも8からでも、どのレベルからでも受講することができる、との事でした。

 

 

チュラロンコン大学タイ語集中講座 受講後の感想|TH7

TH7は本当に「上級」という内容で、より深くタイ語を学べた感じでした。

他のタイ語学校では、だいたいの学校が上級でニュースを勉強するカリキュラムになっていると思うのですが、チュラロンコン大学のタイ語コースの場合、ニュースは中級で勉強するんですよね。

ですので先述したように、日常会話からはかけ離れた内容、何かタイ語の学習目的を持って上級のクラスに挑まないと、途中からもうこれ以上はいいや・・・となってしまう可能性があると思います。 
TH6修了までが目標!という生徒の方が多いのも頷けます。

私も途中で挫折しかけましたが、用事があって1日休んだ以外は出席し、なんとか乗り切った感じです。

受講中はけっこうしんどかったですが、受講した後は、本当に良かった、と思えました。

特に最終テストや前日の本番前テストの内容は、勉強してこなかったら絶対に解けなかった内容だし、法律に関する話の長文読解などにも挑めるようになったのは、これまで勉強した成果が出たからだと思います。

あと、タイ語検定準2級には、今年2024年の春季、チュラのタイ語コース中級TH5を受講する前にすでに合格し、当時は更に上の2級を目指すなんて無理ー!なんて思っていたんです。

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TH7受講中に、タイ語検定のウェブサイトに掲載されている2級のサンプル長文問題を読んでみたら、普通に読めて自分の成長ぶりを実感しました。

そりゃ、チュラのタイ語コースで王語とか文学や法律用語やってたら、普通の文章はスムーズに読めるようになりますよね。。。

あくまで私の意見ですが、チュラロンコン大学のタイ語コース中級TH6まで学習すれば、タイ語検定準2級はけっこうスムーズに合格、2級も目指せる、と思います。

まとめ

今回のTH7は今までで一番長く感じましたが、なんとか最後まで乗り越えられて本当に嬉しいです!

これまでの受講体験談は下記よりご覧いただけますので、参考にしてみてください。

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